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岸田奈美

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2019年12月の記事一覧

私の家族はダイバーシティ

私の家族はダイバーシティ

人に私の家族構成について話をすると「大変そう」とよく言われる。そう、私の家族は理想とされる家族の縮図。ダイバーシティなのである。

家族を紹介します私の家族は4人。

私は51歳。12年前に大動脈解離になり、その後遺症で下半身麻痺になり、以来、車いすを使用しています。株式会社ミライロの社員として働いていて、一応、一家の大黒柱をやらしてもらってます。

長女は28歳。ちょっとおっちょこちょいだけど最

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山本五十六の教えと信じる力、それが岸田家の大事

山本五十六の教えと信じる力、それが岸田家の大事

私は車いすユーザーになってできなくなったことがいくつかある。その中の1つがガソリンを入れることなのです。

自動車と給油機の間が狭くて近づけない、タッチパネルやカード挿入口に手が届かないなどの理由で、セルフサービスのガソリンスタンドには行かない。給油はもっぱらフルサービスを24時間受けられる通勤途中の高速道路サービスエリアです。

でも、いつかは出かけたついでに近所のガソリンスタンドで気軽に給油で

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忘れるという才能

忘れるという才能

風が吹けば、どうなるか。
桶屋が儲かる。

ご存知の通り、桶屋が儲かるのである。

すごい。
一見して意味がわからんのに、皆わかってんのが、すごい。

ところで「風が吹けば桶屋が儲かる」は、
十返舎一九が書いた東海道中膝栗毛という作品で書かれた話だ。

いいよね。十返舎一九。
一度は口に出して言いたい名前No.1だよね。

東海道中膝栗毛は作り話だけど。
元になった実話もあるとか、ないとか。
あえ

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絵の教習を受けたら、コアラとトナカイが生まれた

絵の教習を受けたら、コアラとトナカイが生まれた

ここまでの話は、事実上の前編をご覧ください。

※前回に引き続き、念のために書き残しておきますが、ワコムさんからはお金や金銀パールのたぐいは一切いただいておらず、あるのはマジで「社員さんから全力で応援された」という事実だけです。笑ったので、写真撮ってもらって私が勝手に書きました。

イラストの描き方を教えてくれるということで、ワコムの東京オフィスに行きました。

教えてくれなくて……いいんだけど…

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横着で二科展に入選したら、絵を描かなくなった

横着で二科展に入選したら、絵を描かなくなった

「いや、お前ゴリゴリに描いとるやんけ」と思うよね。

ごめんなさい。描きました。
オチから言うと、描き始めました。

落ち着いて。
古畑任三郎の脚本を踏襲した構成だから、今回は。

なんでこれまで描いてなかったかっつーと、ね。

私の濁り汚れきった、心のせい。
昔は澄みきってた。
なんなら、シジミくらい獲れてた。
土日は家族で潮干狩り。

でも、幼稚園に上がった頃には、もう濁ってた。
「ゴジラVS

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前澤友作さんに会ったら、来週も会うことになった|書かせて!前澤さーん

前澤友作さんに会ったら、来週も会うことになった|書かせて!前澤さーん

小さな頃から、スケールがでっけぇものに、ただならぬ興味がある。

興味っつーか、もはや、恐れがある。
東京ドーム。富士山。シロナガスクジラ。コストコのピザ。

今、この瞬間。
私の目の前に座っていた前澤友作さんも。
脳内の同じカテゴリに、ぶち込まれた。

私が友人から借りパクしたシティーハンターのDVDを返すか返さないか迷い続けていた2年の間に、123億円でバスキアの絵を落札し、月へ行くことを決め

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