フォローしませんか?
シェア
木村 勇雄
2021年1月29日 16:52
おねえちゃん 分娩室に入った僕たちは、中の雰囲気に飲まれてしまった。「はい、もう少し頑張って」「ふんっーーー」 もうすでにお産が始まっていたのだ。 苦しそうに呻く宮子を見て、綾が慌てだした。「ハハ、ハハ、だいじょーぶ?」 僕があっけに取られている内に駆け出す綾、分娩台の傍に行き、何かを踏んだ。「あーーーー!」 思わず叫んだ僕に、医師たちが非難の目を向ける。 同時に、分娩台が下がり
2021年1月7日 11:41
そして…… 今日、とうとう綾がつかまり立ちした。 宮子とハイハイ競争をしていたおかげか、足腰も丈夫、体も良く動く。運動たっぷりなので離乳食もよく食べる。 本当に産まれたのが昨日のような気がするのだけど、目の前の彼女はすでに立派な子供だ。 一年早かったなぁ。「綾ちゃん、お誕生日おめでとう!」 まだロウソク吹き消すのはできないので、僕と宮子で代わりに。 いつもより豪華な食事内容に、心なしか