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文房具【筆・絵筆】の英単語・漢字・雑学の紹介

きむっちです。

書道などで使う筆(ふで)は
今まで紹介してきた文房具よりも古いんですよ。

どのくらい古くから存在していたのか、知りたくないですか?

筆と絵筆の違いについて知りたくないですか?

この記事では、
筆・絵筆の英単語・漢字・雑学について紹介していきます。

筆・絵筆の歴史

今回は
筆と絵筆の歴史に分けて説明していきますね。

1.筆の歴史

筆は大変古い時代からありました。
なんと、今から4500年前にあたる紀元前2000年頃から使われていたと言われているんですよ。
中国で始まったと言われています。

現在のように獣毛を使った筆は、
秦の時代(紀元前905~紀元前206年)に発明されたと言われているんですよ。

【日本での筆の歴史】

日本に筆が伝わったのは
大和時代(4~8世紀)のことです。

中国との交流を通じて輸入されたと言われています。

その後、嵯峨天皇の時代(802年頃)に、
弘法大師が唐にわたり筆の製法を習得しました。

そして、帰国後に日本中に広げたことによって、
日本でも筆が作られ始めたそうです。

それから月日が経ち、
江戸時代末期から明治時代にかけて、新たに筆の製法が伝えられました。

このときに伝えられた技術が今の日本の筆造りにも生かされているんですよ。

2.絵筆の歴史

絵筆の歴史は絵画ができたときと同時代にまで遡ります。
古代エジプトでは葦(あし)の繊維をほぐして使っていたと言われているんですよ。

今使われている獣毛も、先史時代から利用されているものと考えられているんですよ。

【日本での絵筆は明治時代から】

日本では、
絵筆としての歴史は浅く、
明治時代に留学した画家が西洋の筆を持ち帰ったことが始まりです。

この絵筆にそって研究・試作を始めたのがきっかけと言われているんですよ。

現代では、日本で作られた絵筆が洋画筆に受け継がれています。
それにほって、世界でもっとも優れた洋画筆を造ることに至っているんですよ。

日本の文房具技術は本当にすごいと感心します。

筆の漢字の由来

ここでは、
筆(ふで)の漢字の由来について解説していきますね。

筆は奈良時代よりも前から使われていて、
そのときには「文手(ふみて・ふみで)」と言われていました。

「文」は手紙のことを指し、
「手」は書くことを意味します。

この「ふみで」もしくは「ふみて」の読み方が変わって、
「ふで」と読まれるようになったんですよ。

手紙と聞くと、
便箋や封筒を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

便箋や封筒について知りたくないですか。
こちらの記事もぜひ。

【筆の漢字の成り立ち】

筆は次のように分解できます。

「竹 + 聿(手でフデを持つさま)」

毛の束をグッと引き締めて、
丈の柄をつけたフデってことなんですよ。

【「聿」についてさらに解説】

「筆」の漢字に含まれる「聿」は
音読みで「イチ」や「イツ」とも読みます。

漢字の部首にもなり、
「ふでづくり」と呼ばれます。

なお、
「聿」は人名には使えないので、
子どもの名前を付けるときには気を付けてくださいね。

筆・絵筆の英単語

1. 筆

」は
英語で”brush"です。

日本語ぽく発音すると「ブラッシュ」です。

「筆」以外に「ブラシ」の意味があります。

英単語”scrub(ゴシゴシと洗う)”の語源
「掃除用具として使う低木」と同じような成り立ちになっています。

ネットの英英辞典では、
”brush"は次のように表されています。

an object that you use for cleaning, painting, making your hair tidy etc, made with a lot of hairs, bristles, or thin pieces of plastic, fastened to a handle

「掃除、塗装、髪の毛を整えるときなどに使われるモノで、たくさんの動物の毛、剛毛、もしくはプラスチックなどでできている細長いものが束となってハンドル部に締め付けられている」

引用元:brush(ロングマン英英辞典)

なお、
”scrub”は「スクラブ洗顔料」があるくらいなので、
一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。

「洗顔」と言われると洗顔フォームのことが気になりませんか?
メンズケアのことが気になる方はぜひ読んでいただければ嬉しいです。

2. 絵筆

絵筆」は
英語で”paintbrush"です。

日本語ぽく発音すると「ペイントブラッシュ」です。

意味あいとしては、
そのまま「絵を描くためのブラシ」ということになりますよ。

ネットの英英辞典では、
”paintbrush"は次のように表されています。

a brush for spreading paint on a surface
「紙の上にペイントを広げるためのブラシ」

引用元:paintbrush(ロングマン英英辞典)

書道筆と絵筆の違い

ここからは
書道筆と絵筆の違いについて説明していきますね。

絵筆は線よりも面を書くことが多いですよね。
このような理由から、絵筆は色を塗ったりするのにピッタリなつくりをしています。
絵筆で筆が平らになっているのはそのような理由があるんですね。

特に、油絵用の油絵具は重たいことから、
超剛毛の豚毛が使われることが多いです。

なお、
面相筆などの繊細な線を書くための絵筆では、
書道用の筆としても使うことができるんですよ。

最後に

書道や図工の授業などでもよく使う筆・絵筆。

歴史を知ることで、筆を使うときの気分を変えていくこともできます。
歴史のことを浮かべながら幻想的な絵を描いてみたりしてみてはいかがでしょうか。

ーーー

書くための文房具はその他にもいろいろあるんですよ。
こちらの記事を参考にしてくださいね。

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<きむっちの自己紹介の記事はこちら>


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