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だって、おいしいんだもん。

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おいしいものを求めて、日本や世界のあちこちへ。食べもの探究家が書く、読んでおいしい連載マガジンです。レシピも時々掲載しています。知る、作る、食べる、おいしい。この一連のことって世…
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#レシピ

おいしいは、しあわせ。

おいしいは、しあわせ。

 毎日の食事を「おいしい」と思える、言える
 それができるだけで、人生のほとんどはしあわせ。

 そう思いながら生きています。

 日本は飽食なほうの国だと思います。コンビニもある、スーパーマーケットも、お弁当屋さんも、食事を作ってくれるお店も、車や徒歩で行くことができるし、今や宅配も充実している。インターネットで調べれば、美味しいものの作り方も出てるから材料があれば作ることもできる(時代や生活環

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お母さんの「ジャーマン鍋」

お母さんの「ジャーマン鍋」

 ジャーマンって「ドイツの〜」という意味ですが、私のお母さん考案のジャーマン鍋は、そんなにドイツドイツしていません。じゃがいもとベーコンが入ってるのがドイツ風と、お母さんは言っていた気がしますが、白菜も入っているので何風かもはやナゾです。

 じゃがいも好きな私にとっては、ドイツやアメリカのような数種類のじゃがいもがいつもスーパーにあって、料理によって品種を選べる環境がとても羨ましい。メークインか

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エプロンという制服

エプロンという制服

 何十年前はセーラー服を着ていました。ないものねだりでブレザーもいいなぁと思うこともあっても、セーラームーン世代なこともあってセーラーの制服には満足していました。

 高校生のころは「顔黒ギャル」とか「ルーズソックス」の最中で、制服のスカートを折って短くしたり、メイクもばっちり、独特のことばづかいやファッションなど、女子高校生が作り出した物事がカルチャーのひとつでした。
 その頃の私は、少数派の紺

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心地よいポルトガルの精神

心地よいポルトガルの精神

 上の写真は、数年前に行ったポルトガルでのものです。
 リスボンの大きな広場にあるポルトガル料理のレストランで、バカリャウ(鱈の塩漬けの干物)ソテーを頼んだら、大胆な盛り付けでサラダとおっきな茹でじゃがいもが付いてきました。バカリャウはポルトガルの国民食で、パッキパキに干したものをお水につけて戻しつつ、塩分を抜いてから調理します。塩味はけっこう効いているし余分な水分が抜けているから、鱈の旨味をダイ

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