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お母さんの「ジャーマン鍋」

 ジャーマンって「ドイツの〜」という意味ですが、私のお母さん考案のジャーマン鍋は、そんなにドイツドイツしていません。じゃがいもとベーコンが入ってるのがドイツ風と、お母さんは言っていた気がしますが、白菜も入っているので何風かもはやナゾです。

 じゃがいも好きな私にとっては、ドイツやアメリカのような数種類のじゃがいもがいつもスーパーにあって、料理によって品種を選べる環境がとても羨ましい。メークインか男爵かの2択なんて・・・!と思っていましたが、最近ではそれ以外の品種も並ぶようになってきていました。
 日本でも、もっとじゃがいものたのしみかたが広がればいいのにって、心底願います。

 じゃがいもは大まかに「しっかり煮崩れないもの」「ねっとり崩れにくいもの」「ほくほく崩れやすいもの」に分けられます。デンプンや水分量によって、質感が変わってくるようです。
 しっかりしたものは形を残したいオーブン料理やサラダなど、ねっとりしたものはフライドポテトやスープなど、ほっくりしたものはマッシュポテトやニョッキなどに。
 各ご家庭やレストランにはお好みもあるでしょうから、きっとそれぞれに「うちの味」があるんだと思ったります。そういうものを知ってしまうとね、お料理探求は無限で、永遠に終わらないなぁと気づきます。
 お店に行けばいつも同じ味に出会えることもたのしいけれど、個人的には、門外不出の家庭の味にこそ料理の真意があると感じています。

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 昨日、ジャーマン鍋を作りました。
 使ったじゃがいもは「キタカムイ」、北海道の羊蹄山麓付近で生まれた品種です。近所のスーパー「サンワ」で見つけました。煮崩れしにくいタイプなので、お鍋にするにも最適です。ねっとりとした食感で、じゃがいもの旨みと甘味がしっかりとしているので、コンソメスープの味付けにもよく合います。

【材料】じゃがいも:3個、ソーセージ(粗挽きタイプ、今回は食べ応えを求めるためにベーコンではなくソーセージを使いました):一袋、白菜:1/8個、玉ねぎ:1/4個、塩、こしょう、チキンコンソメ(顆粒)

【作り方】①土鍋に水を150mlくらい入れる。②玉ねぎは細めのくし切り、じゃがいもは皮を剥いて8等分くらいにカット、ソーセージには切れ目を4箇所くらい入れて出汁を染み出しやすくする、白菜はざく切りにして、切ったものから鍋に入れていく。③塩小さじ1/2弱くらいとこしょうを振って、食材と軽く馴染ませる。④鍋に火をつけて弱火〜中火くらいでコトコト煮込む。野菜から出る水分で具材がひたひたになればOK、水分が足りなければ水を足す。⑤チキンコンソメを小さじ1くらい入れて、味見をする。野菜とソーセージからの出汁が十分に出て、コンソメが馴染んだら出来上がり。

※我が家の味付けは塩味薄めです。お好みでコンソメや塩を足して調味してさいね。

 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 あなたの今日のお夕飯はなんですか?我が家は、皮から手作りの餃子です。手間がかかりますが、やってみると案外おいしくできるものですよ。
 少しの手間は、愛情という名の隠し味です。餃子のレシピも、そのうち載せれたらいいなぁ。それでは、また明日。

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