【詩】黒絵の具の波紋のように

夏です。

汗を垂れ流すほどかいて、
かいて、
かいて、
かいて、
全身から、身のうちから
汚れを
取り出したい。

汗の透明な玉には
いつか、かつての焦りや憎悪や嫉妬が滲んで

どうかそれは
私の体内から追い出され、

これ以上汚れないようにと、


夏は死ぬほど、汗をかきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?