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愛のおと エッセイ集

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#うし

うしと目があった日

うしと目があった日

うしがいた。

かおが、私の5倍くらい大きかった。

大きな目玉が、私をみつめていた。

うしは、なんでも知ってるみたいだった。

生きることは、ごはんを食べて、子うしを産んで、お乳を出すことだと。

そんなの当たり前でしょ、って言ってるみたい。

すごくシンプルだ。

そしてまっすぐで、力強い。

ただ、生きている。

それに比べて、人間はふくざつだ。

ごちゃごちゃしている。

生きる理由を求

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