見出し画像

映画#130『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』



『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
(”Raiders of the Lost Ark")

監督:スティーヴン・スピルバーグ
原案:ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン
出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン、ジョン・リス=デイヴィス、ポール・フリーマン、ロナルド・レイシー、ヴォルフ・カーラー、アンソニー・ヒギンズ、デンホルム・エリオット、他
製作会社:ルーカス・フィルム
配給:パラマウント・ピクチャーズ
公開:1981年6月12日(米国)12月5日(日本)
上映時間:115分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

【あらすじ】
第2次世界大戦前夜の1936年を舞台に、旧約聖書に記されている十戒が刻まれた石板が収められ、神秘の力を宿しているという契約の箱(=聖櫃)を巡って、ナチスドイツとアメリカの考古学者インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)が争奪戦を展開する。

映画.comより抜粋

画像出典:映画.com

博識なる考古学者にして勇敢なる冒険者、インディアナ・ジョーンズ。秘宝と仇敵を巡る彼の冒険譚は、今や全世界に知れ渡り誰もが知る冒険家となった。今作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』は『インディ・ジョーンズ』シリーズの記念すべき第1作である。

鞭とテンガロンハットが特徴。

監督は『ジョーズ』や『未知との遭遇』を世に送り出し当時名を馳せたスティーヴン・スピルバーグ。主演は『スターウォーズ』シリーズにてハン・ソロを演じ、一躍スターとなったハリソン・フォード。


内容は至って「THE・80's」といった感じ。いい意味で捻りのない、純粋なアドベンチャー映画。シンプルだけどとってもワクワクできる、まさに娯楽映画の金字塔とも言うべき傑作。

特にオープニングシーンは、遺跡に忍び込んだインディが張り巡らされたトラップを回避しながら宝を盗み出す、というシンプルな構成にも関わらず見所満載。イマジナリーラインの無視を上手く活用した、当時の映像表現としては画期的なということでも有名だ。

中盤以降は、持ち主に強大な力を与えるという秘宝「アーク《聖櫃》」を巡って、インディとナチス・ドイツの戦いが繰り広げられる。世界各地を飛び回り、ナチスからの逃避行と絡めた疾走感のあるアクションシーンは実に爽快。


ところで、読者諸君はこの「インディアナ・ジョーンズ」という男にどういったイメージを抱いているだろうか。冒険家、考古学者、この2つは言うまでもないとして……きっと少なからず「ヒーロー」や「正義の味方」的なイメージを抱いているはずだ。

だが実際は少々異なる……彼は生粋の知識人であり冒険家なのだ。故に悪を目前にしても、同じく目の前にある知識を見せびらかされれば悪に屈してしまう。「悪を罰する前に知識を手に入れる」、その為には愛する者が敵に捕まったままでも厭わない。

かの有名な剣を持った男とのタイマンを銃弾一発で終わらせるシーンも、まさにインディというキャラクターを視覚的に象徴した場面だと言える。世界的に有名なシリーズだが、今作を観れば少なからずインディへのイメージが変わるはずだ。


一方、「インディ・ジョーンズ」というシリーズを某アミューズメントパークのアトラクションで知った、という人も少なくないだろう……というか、日本ではむしろそっちの方がポピュラーかもしれない。

アトラクションでは「クリスタル・スカル」という秘宝を求めてインディと共に古代遺跡を駆け抜けるのだが(クリスタル・スカルを題材にしたシリーズタイトルもあるが、公開されるのはかなり後)、今作にそういったシーンを求めると少々肩透かしを食らうかもしれない。

先述した序盤の遺跡探索のシーンはアトラクションのものと類似してはいるが、その後の展開はナチスとの戦いがメインになるため全く違ったものとなる。

かくいう私も、アトラクションのような展開を想像して今作を鑑賞し、見事清々しいまでに肩透かしを食らわされた為、念の為この場を借りて注意喚起をしておく。笑


実は現時点においてシリーズは全作鑑賞済み。残す所、今年の夏公開の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のみとなった。故に、残り3作品もしっかりとレビューしなければならない(謎の使命感)。書き溜めてるものも急遽消化せねば……と、謎の焦燥感に駆られている水綿でした。

それではまた、次の映画にて。

この記事が参加している募集

#おすすめ名作映画

8,256件

#映画感想文

68,047件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?