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彼との夜中のお話、少し哲学的

昨日は、気持ちが抱えきれなくなって深夜まで彼と話をしました。

・私は自分の気持ちが見えない

・気持ちが見えないから自分の意思が見えない

・意思が見えないことで本意ではなく選んだ事にこの先後悔が生じないかがいつも怖い

・わたしにとって人が選択するということは快、不快そういうものだと思っている

・気持ちが見えないから頭で全ての考えを導き出し、それらのメリットデメリットを弾き出し一番最善だと思うものを選ぶ

・でも自分が世間との感覚のズレがあることも自覚しているため考え尽くして出したその最善案ですら全く自信がない


これらを話した。

読むだけで分かると思うが小難しい話だと思う。


一言で言うなら、何言ってんのか?となると思う。


けど、彼氏は「面白いね、話そうか」と言ってくれた。

要約すると、彼は

・気持ちが見えないことは全く問題ない。
気持ちが見えても、私のようにそれが正しいか正しくないかジャッジの世界で生きているならそれは相手や場面で判断は変わるもの、判断も異なるものだからこだわっても意味のないものだ(本、利他ケア傷の倫理学で言うなら劇が変わる)

・周りの人は光みたいにそんなに考えて生きていない。場面で快、不快などで流されながら選択しているだけ


このことの結果

・私のこだわる人の持つ快、不快の感情、その時のファーストインプレッションは結果的にさほど意味を持たないんだと思った。
何故ならそれは相手によって変わったり考えごとまるっと変えられたりすることもあり、不変なものではない。

それなら絶対に私が感じなければいけない、それに基づく言動をしなければならないわけではない。
どんな選択をし行動をしたとて先に後悔がない保証は何処にもない。

もしその選択が人を傷つけたとしたら自分の中で大事な人なら、ちゃんと擦り合わせをしていく。その擦り合わせが関係を築いていくことにもなる。


もう一つ私の疑問を投げかけた。


・こんなことをあなたに言うのは失礼だけど、教えてほしい。人間は嘘をつける生き物だから、私は人の言葉を何一つ信頼していいのかわからない。


例えば相手が、「それがいいな」と何かを選んで伝えてくれたとする。
私は笑顔で「分かった!」と言うけれど頭の中はとても忙しい。

頭の中で考え出すことは

①相手は本当に率直にそれがいい

②相手はいろいろ考えた上でメリットとしてそれがいいという決断に達した

③相手は私のことを考えてそちらを選んだ

④相手は他のものがいいと思ってるかもしれない

など、一言で言うならその言葉の見えない意味を探ってしまう。

それは皆からよく言われる私の、"気遣い"として表れる。


これ好きなのにそっちでいいの?

あるいは、

いつもはこれだけどそういう気分なの?

あるいは、

今日暑いからそっちがいいかもね

とか、皆がよく言う会話の言葉を使う。

私は会話ではなく手段として、これらを使っている。

その気持ちは相手が良いように、という純粋な気持ちだけど相手の言葉を信用していない。

わたしの気遣いは、相手を思いやるということは当てはまるが独りよがりでただ自分が不安なのだ。


だから人といると楽しくてもとてつもなく疲れる。大好きなのに疲れる。


完全に自分のせいで。一人疲れている。馬鹿みたいなんだけど。


似たようなことをする人は世の中にたくさんいるとは思うけど私ほど言葉の裏を覗きまくってる悪趣味なやつなかなかいないと思う。


本当に自己嫌悪。という愚痴はこのくらいにして、彼の考えを書いていく。


・確かに人間は嘘をつけるし実際にも嘘を付く、だけどその人の思いは言葉ではなく行為で見えてくる

・言葉は嘘をつけても行為は嘘をつけない、目に見える

・光は言葉に過剰に反応する。けどそれを辞めて、行為を見ていったらいいと思う。見えるものを見たらいい


そう言われて、本当にストンと、腑に落ちた。


たしかに、人の傷や思いは言葉で見えずとも行為で見えてくる。行為は嘘をつかない。
わたし自身も自分の気持ちや闇を見せないために日々、言葉を駆使し隠している。けど行為は誤魔化す事が全くもって出来ない。だから納得できた。


もし俺は嘘をつかないよ、なんて言われても、私は嘘をつけるよ、って納得できなかったと思う。私は綺麗事が信じられない性格だから本当に彼が、彼の考えがありがたかった。


改めて、かけがえのない人だと思った。
だってこんなことを話せる人は二度と現れると思わないから。


わたしにとって考えることは生きることで、その考えを噛み砕いて考えてくれてその上、新しい価値観を教えてもらえるってすごく尊い。その価値観もわたしは理解できるし受け入れられるし、感覚が近いものとして受け取れる。


彼先生、ありがとうございます。

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