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夫のキャリアに翻弄される駐妻


駐妻自体、夫のキャリアに付帯しないと生まれないので、今更感があるものの。。

改めて翻弄されている感を実感したので書いています。




出会いと別れの春

寒くて不安定な冬がだんだん終わり、暖かい日も増えてきた。
ほんの一瞬の春の訪れを実感するのは気候だけではなくて、人事異動の季節でもあるからかもしれない。

SNS上でも、予定外の本帰国が決まり、春を前に引っ越していった人も少なくない。

夫の会社でもそれは同じで、どの会社でも人事異動って予想外なんだなぁーと思うなどとした。

急に本帰国になったら、どうする?

身近な人の帰国を耳にし、急に自分事として考えるようになった。
もう少し長い目でこの国に慣れるつもりではいたけれど、会社の一声で急に帰ることになってもおかしくないのが駐在生活である。

こちらで生きる糧を見つけたとて、私の都合なんて誰も聞いてはくれない。

後悔のない様、行きたいこととやりたいことは早めに済ませなくてはいけないな、と思う。

夫婦は一つ、キャリアは二つ

来ることを決めたのも自分だし、自分のキャリアに責任を持つべきだと思うので、語学の勉強をしよう、資格をとろう、と前向きに考えてきた。

でも正直、こんなに振り回されるものなのか。と思っているのも事実。

行くのも帰るのも決められず、自分のキャリアは中断、とういうか後退?

夫とはもう運命共同体、一連托生の人生ではあるものの、共働きである以上、キャリアの道は二本に分かれている。

私の道は途切れ途切れだけれど、夫の道は前へと続く一本道に見える。
こればっかりはいくら夫婦でも、自分の立場になってみないと分かり合えることはないんじゃないかと思う。

だってキャリアは自分で握った一本ずつなのだから。

自分で自分のキャリアを握ること

最近朝ドラ「虎に翼」、大河ドラマ「光る君へ」をかかさず見ている。
どちらも女性が主人公で、女性が自分の生きたいように生きるのはこんなにも難しいことなのか、と考えさせられる。

当時からしたら、現代の自分は、なんと選択肢に恵まれているのだろうか、とも思う。

選択肢があるからこそ、悩みも増えてはいるのだけれど。

ふと夫に次駐在になったら?とい聞いたら、夫は迷わず行くと答えた。
まぁその場になってみないと本当の答えもわからないけれど、そうか、行くのか・・と思ってしまった。

かといって、夫のキャリアを、私が嫌だからという理由で妨害するのも、それもまた違う。

駐妻としてついてきて、夫のキャリアと自分のキャリアが一本になったような気がした時もあったのだけれど、それは違うんだな、と改めて実感した。

夫婦とは

夫婦って難しいなぁ、と、駐在生活が始まってから考えるようになった。

実家にいる時は構成員でしかなかった家族としての役割が、二人で主体的に家族という形を作らなければ、すぐに崩壊してしまいそうになる。

一緒になって乗り越えなくてはいけないことがこんなにあるものだとは思っていなかった。

この生活を経て、家族としての絆は深まっていると思う。

一年後の未来を想像するのも難しいこの生活だけれど、なんとか一歩一歩、
無理せず進んでいけたらいいなぁと感じる。



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