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神経は片側通行だって知ってました?

『神経は片側通行だって知ってました?』

このタイトルを見て、
「うんうん、そうなんだよね」
と思ったあなたは、偉い!

わたし、人生を半世紀以上やって、ようやくこの原理を知りました。

何の話かといいますと「運動神経」「感覚神経」のことです。

脳は、運動指令を出している時には、「感覚」を受け取っていないんです。
(同時には、っていうことですよ、あくまで)

ヨガが教えてくれた身体の仕組み

このことに気づかせてくれたのは、わたしの尊敬するヨガの先生です。
4年間ほど毎週お世話になっていました。

ヨガって、フシギな体勢(ポーズ)をとりますよね。
普段の生活の中では、決して自然にはやらないようなヘンテコな恰好。

ああいうポーズをとる時に、必ず言われることがあるんです。

まず、ポーズ(体勢)を作りなさい。
形を作ってから、身体の声を聞きなさい。
ムリがあるところ、力が入っている場所に気づいたら
心地良くいられるように、ポーズを調整しなさい。
調整したら、また身体を感じて・・・

要するに――

身体を動かすときは、動かすことに意識を向ける。
身体の動きを止めてから、身体の感覚に意識を向ける。

「身体を動かす」ことと、「身体を感じる」こと。
この二つは、同時には出来ない、ということなんです。
どちらか片方ずつです。

身体を動かす時は、脳から筋肉へと運動神経を通じて指令が出ます。
身体の状態を感じる時には、その逆で、末梢神経が受け取った感覚刺激を脳や脊髄へと伝えます。

つまり、この二つの神経系。
情報の伝わる方向が「逆」なんですね。

脳と身体のアプトプットとインプット

脳から見ると、運動指令はアウトプット、感覚受容はインプット
身体(末梢神経)から見ると、運動指令はインプットで、感覚受容はアウトプットです。

ちょっと頭がこんがらがりますね(^^ゞ

そして、なによりも肝心なのは、
“ 脳は、一度に一つのことしか出来ない ”
ということです。

アプトプットに集中している時に、同時にインプットは出来ないんです。

身体を動かすことに集中していると、小さなケガをしても気づかない。
そんな経験ありませんか?

たとえば、お掃除に夢中になっていて、ふと気が付いたらいつの間にか指先を切っていたとか。
どこかにぶつけたなあと思って、後からよく見てみたら、すごい内出血していたとか……(そんなドジはわたしだけ?)
まあ、そういうことです。

運動に集中しているときには、感覚が受け取れていない。
だから、思ったよりも痛みを感じていなくて、その時は気にならなかったのに、後になって「あれ、なんか痛いくない?」となるわけです。

脳に最高のパフォーマンスをさせるコツ

「でも、そうは言っても、実際にはどっちもやってるじゃない?」
今あなたは、そう思ったかもしれません。

でもそれは「同時に」やっているのではなくて、瞬間瞬間でスイッチを切り替えているだけなんですよ。

ちゃんと意識して「動かす」ことと「感じる」ことを分けていないと、本当にはどちらにも集中できていない状態になります。どっちも中途半端。
だから、つまらない怪我をしたりする。

ヨガのポーズを作るときに、先生が口を酸っぱくして話していたことです。
中途半端にポーズをとると、うっかり身体を傷める可能性があります。それを注意していたんですね。
なので、必ずどちらか(動かすのか感じるのか)にしっかり集中するように!と、ヨガのクラスでは繰り返し言われます。

それに加えて、頻繁に神経のスイッチを切り替えてると、単純に脳がくたびれてしまいますよね。

ひとつひとつを意識して、しっかり集中する。

そうすることで脳は、最高のパフォーマンスをしてくれます。

身体の神経は片側通行!
ご存じなかった方は、これをぜひ、覚えておいてくださいね。


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