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【鬼滅の刃】非力でも鬼を倒す!胡蝶しのぶから学ぶ壁を越えていく才能の見つけ方

鬼殺隊の中で唯一鬼の首を切らずに鬼を倒す胡蝶しのぶ。でもそれは腕力がないため鬼の首を切れないという大きなハンデを乗り越えた胡蝶しのぶならではの境地です。

彼女が向き合った不可能の壁とそれを乗り越えた軌跡から、私たちの生活の中にもある様々な壁を突破する才能の見つけ方を学んでいきたいと思います。

🌑【不可能の壁】


かつて胡蝶しのぶが鬼殺隊隊士を目指したとき、鬼が出没する夜に鬼を倒す方法は、日輪刀で鬼の首を切ることしかありませんでした。しかし、胡蝶しのぶには鬼の首を切れるほどの腕力がありませんでした。

「引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 16巻 第142話 P181」

―鬼を倒す腕力がない―

しかし、胡蝶しのぶは、見事にこの壁を乗り越え、隊士のトップである「柱」にまでなりました。

🌒【壁を超えたいなら常識に屈しない心持ちで向かうこと】

胡蝶しのぶは、鬼殺隊を志したときから、「腕力のなさ」という大きな壁に突き当ります。


私達の周りにも壁は色々な形で存在します。

例えば
キャリアアップしたい。そのためには全国転勤ができなければならない。しかし、自分は家族のために転勤ができない。

とか

会社でプロジェクトを任されたい。そのためには社内付き合いを良くしなければ。しかし、自分はお酒が飲めない体質である。


などなど、私たちが前に進みたいと望んだ時に立ちはだかるものを「壁」と言いたいと思います。

さて、胡蝶しのぶは腕力のなさという壁にどういう姿勢で向き合ったでのしょうか。みてみましょう。

「引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 17巻 第143話 P11」

その答えは、
「できるできないじゃない やらなきゃならないことがある」
胡蝶しのぶは、常識に屈しない心持ちで向き合った、です。

壁を超えようとするとき、まず私たちに必要なのは常識に屈しない心持ちで壁に向き合うことです。

この心持ちが壁を超えるためのスタートラインになります。

🌒〈常識に屈しない心持ちのその他の例〉

常識に屈しない気持ちの持ち方は他にもあります。

江戸時代にタイムスリップする医師を描いたドラマ「JIN-仁-」で主人公の南方仁のセリフに「神は乗り越えられる試練しか与えない」というものがありますが、「必ず解決策はある」と信じることも常識に屈しない心持ちの一つでしょう。

また、フェルマーの最終定理を解いたアンドリュー・ワイルズは10歳の時にフェルマー予想が300年にわたり未解決のままであることを知り、「その瞬間、私は絶対にこの問題を放置するまい、これを解かねばならないと思った」と語っていますが、「問題の解決を自分の使命のようにとらえて挑戦し続ける」という使命感を持つことも常識に屈しない心持ちの形もあると思います。
 
壁を越えようとしているあなたには、当然前進しようとする想いがあり、その想いに表裏一体となって存在するのが常識に屈しない心持ちの源です。 

・どうにかしなければという我武者羅な想いなのか
・解決策はあると信じる想いなのか
・使命感なのか
・はたまた目下の利益のためなのか

最初は強力なものではないかもしれませんが、どのようなものでもその心を持ち続け、育てることです。

🌓【自分の個性を洗い出す】


次は、壁を超えるための材料探しです。
自分の中にある材料、それは個性です。

個性の洗い出しをするのですが、その際に気を付けなければならないのは「壁の攻略に必要そうな個性」という限定をつけない、ということです。

自分が過去に何に集中したか、何をした時に嬉しかったか、一旦目の前の壁のことは忘れて自分自身を見つめ直すのです。

胡蝶しのぶが見つけた個性は何だったか、姉のカナエが胡蝶しのぶのことを以下のように言っていることからわかります。

「しのぶは手先が器用なんです。昔から、庭の草木を集めては薬師の真似事のようなことをしていて、しかも、本当に薬をつくってしまうんです」
(『[鬼滅の刃]片羽の蝶』 吾峠呼世晴/矢島綾 著 ジャンプジェイブックスDIGITAL 第1話 片羽の蝶 より)

・手先が器用
・薬をつくる

胡蝶しのぶが見つけた自分の個性は、これでした。そしてこの個性は「(首を切らなければ倒せない)鬼を倒す」という目標からはあまりにかけ離れ、ミスマッチなものでした。

「引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 22巻 第193話 P127」

 
しかし、立ちはだかる壁と胡蝶しのぶの個性がかけ離れていたことは、私たちにとってとても良い例になります。
なぜなら、壁を超えるのに直接使うことができない個性であっても壁を超えられること、だからまずは壁のことを忘れて純粋に自分の個性に向き合うことが大切だということを教えてくれるからです。

🌓〈個性を洗い出すときのポイント〉


実は、この個性を洗い出す過程において壁にとらわれないということの外に、もう一つのポイントがあります。
それは、「無意識に自分を押し込めている考え方を取り除く」ことです。

例えば、「地声が大きい」という個性を持っている人が、かつて「なんて大きな声。恥ずかしいからやめな!」などと非難された過去があり、いつも無意識に声量を抑え、個性を前向きにとらえられていなかったとします。するとその素敵な個性に自分自身が気づくことができないのです。個性に気づくためには自分が自分に対して持っている偏見を取り除く必要があります。

このことについて書籍「ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方」(山口揚平 著 SBクリエイティブ)では
この取り除く作業を「とげぬき」と表現して、そのやり方を教えてくれています。

そのやり方を丸めて整理しますと、

自分の5歳から15歳くらいまでの期間の記憶をたどり
・自分がはまっていた趣味
・トラウマになっているような出来事
・恥ずかしい話
などなど、思い出すままになんでも、自分の行動→感じたこと→結果をまとめて書き出します。
これは大変な作業ですが、すべてを自分の中から吐き出すイメージで行います。

次にそれを丁寧に何度も見返します。すると普段気づかない自分の核となるような部分が見えてきます。

その中で自分がしっくり来ていないもの、未消化な感覚がある事象をピックアップして考えます。「本当は自分はどうしたかったか」、「本当は自分はどう思いたかったか」それを言語化します。

過去の自分の考え方は自分に染みついています。同じようなことが起こればそれを繰り返してしまします。しかし、過去と似たような状況を想像し、自分自身を俯瞰して「本当の自分はこうしたいんだ」と考え、その後の行動が思い浮かべば「とげぬき」の効果が期待できます。

🌔【常識に屈しない心持ち + 個性 のタッグが発揮するパワー】


胡蝶しのぶは

【常識に屈しない気持ち】=「できるできないじゃない やらなきゃならないことがある」
【個性】=手先が器用、薬をつくる

この二つのタッグで、薬づくりを毒づくりに、手先の器用さを刀で行う毒調合に活かして(鬼ごとに調合を変える)、非力で鬼を倒せないという壁を見事に超えていきました。

「引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 16巻 第141話 P169」

そして、胡蝶しのぶが編み出した「毒」という新たな武器は、鬼殺隊の悲願、鬼舞辻無惨の打倒に無くてはならない切り札として、自分だけではない周囲に影響を与える大きな価値を生み出したのでした。

常識に屈しない心持ち + 個性 のタッグは、往々にして壁を超えるという個人への影響のみならず、周囲に影響するような大きなパワーになります。

🌕【まとめ】

「できるできないじゃない やらなきゃならないことがある」
実はこれは悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の言葉が背景にあります。

かつて鬼殺隊に入りたいと悲鳴嶼行冥を訪ねてきた胡蝶カナエ、しのぶ姉妹を厄介払いするために無理難題と共に悲鳴嶼行冥が言った言葉です。

「出来る出来ないではない。出来なくとも、やらねばならない。力が及ばずとも、何を犠牲にしようとも、己のすべてを賭してやり遂げろ」
(『[鬼滅の刃]片羽の蝶』 吾峠呼世晴/矢島綾 著 ジャンプジェイブックスDIGITAL 第1話 片羽の蝶 より)


いつしかこの言葉は鬼殺隊 蟲柱 胡蝶しのぶを形成する信念の言葉になっていきました。

とはいえ、誰もが当初から常識に屈しない強い心持ちや磨かれた個性を持ち合わせているわけではありません。

胡蝶しのぶもそうでした。鬼殺隊を志したときに悲鳴嶼行冥から無理難題を出されたとき、「バカじゃないの?そんなこと出来るわけないでしょう?誰ができるのよ?そんなこと!」と反発し、目の前の壁を超えていこうというのではなく、壁自体を非難したのでした。

しかし、そのような胡蝶しのぶも時を経て常識に屈しない心持ちと個性を見つけ壁を超えていき、鬼殺隊全体に影響する大きなパワーとなりました。

個性は誰もが持っているものです。だとすれば、不可能だと思える壁を超える可能性は誰もが持っているはずです。

今回、胡蝶しのぶからその壁を超える過程を学びました。わたしたちも胡蝶しのぶに続こうではありませんか!

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胡蝶しのぶの個性の活かし方を甘露寺と比較した記事も是非!

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