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芸能界の正しい歩み方 〜俳優・女優にとっての良い人脈の築き方とは?〜

【動画版はコチラ】

どうも、木全俊太です。

今回は

『役者にとっての良い人脈の築き方とは』

というテーマでお送りしたいと思います

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

はい、というわけで今回は

『役者にとっての良い人脈の築き方とは』

というテーマでお送りしたいと思います。

映画にしてもドラマにしても俳優として参加するには

自分一人の力では難しいですよね。

どんなに素晴らしい演技力を持っている俳優さんでも

その存在を知ってもらえないと

残念ながら出演には至りません。

なので俳優さんは何より人脈が大事になりますが

今回はどうすればいい人脈を築いていけるのかについて

考えていこうと思います。

早速本題に入っていきたいんですけど

まずどんな人と知り合うべきかなんですけど

決定権を持っている人と知り合うべきだと思います。

その一人はやっぱり映画監督さんなんですけど

映画やドラマのキャスティングにおいて

実は映画監督さんと同じくらい

もしくはそれ以上に権限を持っているのが

プロデューサーさんです。

監督さんももちろん推薦してくださいますが

実際にオファーしてくださるのはプロデューサーさんなんです。

だから俳優は

映画監督さんに知ってもらうことももちろん大事ですが

プロデューサーさんに知ってもらうことも

すごく大事だと思います。

でもそういうプロデューサーさんと知り合う機会なんて無くない?

と思うと思うんですけど

そういう方々にも知ってもらえる機会ってあって

その手段の一つがワークショップです。

数としては映画監督の方が講師を務められている

ワークショップが多いんですけど

プロデューサーさんが講師を務めるワークショップも調べればまれにあるので

映画監督さんだけじゃなくて

そういうプロデューサーさんが講師を務めるワークショップにも

率先して参加するべきだと思います。

余談ですが

その方がFacebookをやっていたら

そのワークショップの後に

お礼のメッセージと共に申請を送るようにするといいと思います。

そんなことすると図々しいと思われるんじゃないか…?

と思われる人もいるかもしれませんが

せっかく知り合えたのに忘れられてしまったら勿体ないし

基本的に誰でも申請をもらうことは嬉しいものだと思います。

Facebookで繋がれば、自分が投稿する活動についての投稿も

目にしてもらえる機会が作れますよね。

ただこれはワークショップなどで実際に会ったことがある場合に限りで

全く会ったこともないのに申請を送っても

これ誰だろう?で終わってしまうので気をつけましょう。

aFcebookは最近の若い方はやってる方少ないかもしれませんが

個人的にはやった方がいいと僕は思います。

それと少し話は逸れますが

映画監督さんやプロデューサーの方など

そういう業界関係者の集まる飲み会などに行って

自分を知ってもらおうとするっていうのも

それはそれで間違いではないんですけど

ただ普通に参加するだけじゃあんまり意味がなくて

プロフィールをお渡しするならまだ別ですが

そこにただ行くっていうだけだと

こんなこと言うと失礼かもしれないですけど

ほぼ無意味だと思います。

あとプロフィールを渡すにしても

誰もが知る名作にメインキャストとして出演した経歴が

ズラーっと書いてある場合は別として

やっぱり映画監督さんはその人の芝居を直に見て

本当の意味での信頼を寄せない限り

プロフィールを見ただけでこの人を次回作に呼ぼうとは

まずならないんですよね。

だからプロフィールを渡す時の声のかけ方としては

次回作オーディション開催することがあったら

ぜひ呼んで下さいとか

もしよかったらSNSフォローさせてもらってもいいですか?とか

せめて少しでも次に繋がるような声のかけ方をして

繋がらせてもらうのがいいんじゃないかなと思います。

あとはぴあフィルムフェスティバルやムージックラボみたいな

有名な映画祭に行って

自分が特にこの人の作品に出たいって思う監督さんがいたら

その上映後の舞台挨拶の後とかに

お話しできる機会があるならば

話しかけてみてください。

舞台挨拶の後であれば

〝作品〟という共通の話題があるから

例えば気になったことを質問したりとか

撮影の話を聞かせてもらうっていうのもいいと思います。

自分の作品について聞かれて嬉しくない監督さんは

いないと思うんですよね。

だから自分のプロフィールだけ渡して

さっさと帰るみたいなことは絶対にしちゃ駄目で

ちゃんと誠意が伝わる繋がり方をした方がいいと思います。

それと余談ですが

映画祭で賞を取った監督は

一体どうやって役を募集していたのかを調べるのもいいと思ってて

ネット検索する時のキーワードとしては

例えば「受賞作品名 オーディション 募集」とか

「受賞監督名 オーディション 募集」みたいに検索して

そういう監督さんが

どういうサイトや方法を使ってキャスティングをしていたのかを

調べてみるのもいいと思います。

そういう監督さんと会える舞台挨拶やトークショーに行くのも

もちろん大事だと思うんですけど

なんだかんだやっぱり知り合う機会として一番いいのは

ワークショップだと思います。

なぜなら俳優は

芝居を見てもらえないことには何も始まらないからです。

時々とにかく思考停止で

業界関係者の飲み会に参加しまくる俳優さんがいますが

こんなことを言うのは大変失礼かもしれないですけど

全く意味ないと思うし、むしろマイナスだと思います。

それだったら飲み会みたいな類には一切来ないけど

その時間、芝居の訓練に充てて

ワークショップっていう自分の芝居を見てもらえる

一番大事な機会で

素晴らしい芝居を披露できる人のほうが

絶対にキャスティングに繋がると思うし

何よりかっこいいですよね。

やっぱり俳優として芝居に魅力がないと

どれだけ顔を知られていても作品には呼ばれないと思うので

営業はもちろん大事なんですけど

声をかけるんじゃなくてかけられるような俳優になれるように

まずは何より芝居の訓練を積んで

ここぞという時にワークショップに参加するのがいいと思います。

まだお芝居始めたばかりの方で

業界の集まりとかに行って自分を知ってもらおうとか

顔を覚えてもらおうとする方もいて

その気持ちはすごくわかるんですけど

まだそんなに実力がついていない段階で人脈ばかり求めても

プロデューサーや監督も馬鹿じゃないんで

芝居が出来るか分からない人を

安易に作品に出演させたりは絶対にしません。

もし万が一現場に呼んでもらえたとしてもですね

そこでいい芝居ができなくて何度もNGを出してしまうと

「あ、この役者は芝居ができない役者なんだな…」

という悪評が広まって

二度と現場呼んでもらえないという可能性だってあります。

勿論その責任は、その役者をキャスティングした

プロデューサーにも向けられるので

そういった理由でプロデューサーや監督は

芝居が出来るか分からない人を知り合いになったというだけで

作品に呼んだりは絶対しないんです。

これはいろんな監督さんやプロデューサーさんが

嘆いていることなんですが

監督さんやプロデューサーさんは

日々いろんな役者から営業を受けているので

口だけで実力が伴っていない人から営業を受けると

逆に嫌悪感すら抱くそうです。

ましてや監督なんて人を見るプロですから

手っ取り早く売れたいだけで日々の演技訓練をおろそかにしている

そういう人脈頼りの中身のない役者のことなんて

すぐ見抜きます。

それで自分をアピールするどころか

悪い印象だけ持たれて終わってしまう役者さんを

僕も何人も見てきました。

だから演技力や実績がまだ十分にないうちに営業すると

逆効果でしかないです。

そんなわけでやはり俳優として芝居に魅力がないと

どんなに顔覚えられていたとしても作品には呼ばれないので

営業はもちろん最終的には必要ですけど

まずは何より芝居の訓練を積んで

ここぞという時にワークショップに参加するのがいいと思います。

次にどんなワークショップに参加すべきかなんですけど

近々次回作の撮影があって

そのワークショップがキャスティングも兼ねているであろう監督の

ワークショップに参加するのがいいと思います。

どんなワークショップも演技力の向上にはなりますが

やっぱり欲を言えば出演に繋げたいですよね。

だからそういう監督さんのワークショップを

オーディションだと思って受けるべきだと思うし

受け身にならずに

絶対に監督の印象に残ってやるんだっていう意識で

臨むべきだと思います。

当たり前ですけど

参加するワークショップの監督の作品は見ておくべきだと思うし

ワークショップの事前課題が出ているならば

台詞を完璧に覚えるのはもちろん

役柄に合う服装を持って行ったりとか

小道具も自分で用意できるものがあれば

極力持っていった方がいいと思います。

あとはこのワークショップで何かを吸収するんだっていう意識を持って

他の人が監督さんに言われていることも

自分のことのように聞いたり

監督さんだけじゃなくて空き時間に

自分がうまいと思った人のところに行って

アドバイスを求めるみたいなそういうこともいいと思います。

一緒にシーンをやる人とは休憩中になるべく意見交換したりとか

2日目3日目とかは

ワークショップ開始前に公園とかで一緒に練習しておいたりすると

芝居にも絶対いい影響が出ると思います。

それとワークショップを受けるべき監督さんとしてもう一つ言えることは

無名でもメインキャストとして使ってくれる

そういう監督さんのワークショップを受けるべきだと思います。

だからどちらかというと商業映画でもうバリバリ活動されていて

撮っている作品にも有名な俳優さんばかりが参加している監督だと

なかなかワークショップを通じてメインキャストに抜擢されるっていうのは

かなり難しいと思います。

なのでまだそこまで有名じゃない監督さんで

無名の俳優さんでも演技力次第で呼んでくださるような

新人監督さんのワークショップこそ受けるべきだと思います。

ただ有名な監督さんの中にも例えば

橋口亮輔監督のように

無名でもメインキャストとして使ってくださる監督さんもいます。

ただもちろん無名とはいえ

演技力以外の要素も含め、相当な魅力がないと

そこに食い込んでいくのは難しいと思います。

ただそういう監督さんは本当に貴重だと思うので

まずは自分を知ってもらう努力からしていくといいと思います。

話は変わって、次に自主映画についてなんですけど

今は無名でも将来有名になっていくであろう

そういう力のある新人監督さんは絶対にいるので

そういう監督さんの動向に注目して

もしオーディションを行う機会があったら

是非エントリーするといいと思います。

自主映画に出て実績作りをすることは大事なんですけど

大切なのは

出演した作品の数より中身だと思ってて

すごい偉そうな言い方になっちゃって本当に申し訳ないんですけど

良くない作品に出たら俳優として良くない評価につながるだけなので

エントリーする作品は厳選して

良質な自主映画に出るようにしましょう。

事務所選びと同じで

色んな作品にとにかく手あたり次第にエントリーするんじゃなくて

自分が出たいと思える作品に絞って

アプローチしていくのがいいと思います。

時間も有限ですからね

それと舞台で適任を探す映画監督さんやキャスティングの方も多いので

舞台で芝居を磨きながら

色んな公演に出るっていうのもアリだと思います。

余談ですけど

もし今事務所を探しているという方は

入りたい事務所の所属者が出ている

舞台だったり映像作品に出演すれば

そこの事務所のスタッフさんに

自分の芝居を見てもらえる機会が作れるので

存在を印象付けることができて

上手くアプローチすれば

それをきっかけに所属につながるということも大いにあると思います。

それと人脈作りは何も

スタッフに対してだけ行うべきってわけじゃなくて

自分が本当に尊敬する俳優さんに対しても行うべきで

その究極が

付き人だと思います。

俳優の加瀬亮さんは

浅野忠信さんへの憧れから

浅野さんの付き人になったのは有名な話です。

付き人をさせてもらうことによって

その人から本当に多くのことを学べるし

同じ事務所に入れれば

バーターとして出演させてもらえる機会も持てると思います。

誰を師匠にするかってすごく大事ですよね

芝居の訓練を積んで、演技力を身につけて

自信を持ってプロフィールを見てもらえるような実績も積めたら

そこからは営業に費やす時間を増やしていくといいと思います。

俳優の人生の半分以上は本番よりも訓練と仕事探しの時間になるわけだし

自分からどんどん探すことも大事になってきます。

俳優のムロツヨシさんはユースケサンタマリアさんに

このままバイトを続けているといつまでも上を目指せないぞと言われて

30歳を境にバイトを一切やめて

色んな作品に出るために営業も始めたそうです。

その地道な営業が実り、福田雄一監督から声がかかって

今では福田組の常連俳優になってますよね。

だから多少生活が苦しくても

映画に繋がらない仕事やお金のためだけのアルバイトはしないと決めて

本当のハングリー精神でもって頑張るっていうのも

役者として究極のあり方だと思います。

ある有名俳優さんは下積み時代の気持ちを忘れないために

電車に乗らずに歩いて帰ってるっていうエピソードも聞いたことがあって

やっぱり売れてる人ほどストイックだなって感じます。

そんなわけで

役者にとっての人脈作りで僕が一番大事だと思うのは

妙なプライドは捨てることだと思います。

やっぱり年齢やキャリアが上がれば上がるほど

プライドも高くなっていく方が多いと思ってて

それはもちろん素晴らしいと思うんですけど

持つべきプライドと捨てるべきプライドがあると僕は思ってて

これは俳優に限った話じゃないですけど

自分一人の力でできることなんて大して多くないと思うんです。

だから色んな人の力を率先して借りることが大事だと思うし

それは何も恥じることじゃないと思います。

それこそムロツヨシさんも以前新聞のインタビュー記事でおっしゃってたんですけど

誰かに助けを求めることを恥じちゃいけないと

自分では解決できないこと

自分一人の力じゃどうにもならないことは

ためらわずに人に協力を仰ぐことが大切だと

その記事でおっしゃっていて

本当にそうだなってその時思いました。

ムロツヨシさんのそんな素直さというか

周りから愛される人柄があるからこそ

今あれだけ活躍されてるんだろうなと思います。

そんなわけである程度役者としての活動を積んできて

キャリアもそれなりに積み重ねてきたけど

いまいち伸び悩んでしまっているという方は

そういった営業にも目を向けてみてください。

ということで役者にとって人脈とは何かというお話をさせていただいたんですが

人脈っていうのは確かに役者にとって大事なものではあるんですが

ただ繰り返しになりますが、前半で述べた通り

営業に関しては、あくまで演技力や実績をある程度築いてから

考えるべきことだと思います。

演技力を磨くことはすごく成果が見えづらいものなので

どうしてもおろそかにしがちで

その反面、人脈と聞くと

その人と知り合うだけで

その人が自分のことを引き上げてくれるんじゃないかなっていう

そういう夢物語を期待しがちなんですけど

そんな甘い話はないんですよ。

そんな楽なことで

役者として売れるんだったら誰も苦労しないんです。

そもそも人脈はそこまで求めていないけど

訓練を重ねて、演技力を磨き続けている役者さんは

たとえ業界の人に演技を見てもらう機会が少なかったとしても

「あの役者、誰だ?めちゃめちゃ上手いな…!」と

監督さんやプロデューサーさんの目に止まって

そういう少ない機会やチャンスを確実にものにするものです。

あとこれは芸能事務所にも言えることで

役者を始めたばかりの人は

どうしても芸能事務所に入りさえすれば

自分は売れるんだと思ってしまいがちですが

たとえ事務所に入っても

オーディションでいい演技ができなければ仕事は決まらないです。

だから芸能事務所に入っても演技力が乏しければ仕事は決まらず

最悪の場合

「このタレントはオーディション行かせても全然仕事決めてこないな…」と

解雇されてしまうことだってあります。

逆に事務所に入っていないフリーの人でも

良質な自主映画などで、とてもいい芝居をして

そういう作品が業界の人や芸能事務所のスタッフさんの目に止まって

この役者と仕事がしたいと

この役者に自分の事務所に来てもらいたいって

声が掛かるということも大いにあります。

なので皆さんも焦って人脈を求めたり

芸能事務所のオーディションを受けまくる前に

まず役者として何より大切な演技力を磨いてください。

それからでも全然遅くないです。

実力がある役者さんっていうのは多少年齢が上であっても

必ず評価される時がきます。

なので皆さんも演技力を磨くための訓練をおろそかにしないで

日々の小さな積み重ねを大事にしてもらえたらと思います。

それが遠回りのようで一番の近道だったりします。

そういうあなたの地道な努力を誰かが必ず見てるものです。

というわけで

今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さってる皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈っています。

最後にお知らせです。

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様々なサポートをしておりますので

そちらご興味あれば

下記のURLからご参加下さいませ。

記事を最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました!

木全俊太

【Twitter】
https://twitter.com/kimatashunta

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