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落語が好きです

※この記事は約5分で読めます。

落語が好きなんです。
落語なんか今どき聞きませんよね。
イメージとしては着物着たオッサンがセンス持って長い話をする程度モノだと思います。
その通りです、今後またブレイクする事もないでしょう。
でも僕は落語が好きなんです。
別にマニアってワケじゃあないし、詳しくもありません。

ただ運転中とか筋トレ中にボンヤリ聞いてるだけです。
でも好きなモノはしょうがない。
落語への愛を語らずにはいられないので、勝手に書いていきます。
なので今日は僕の好きな噺家3人と好きな噺を挙げていきます。

三遊亭圓生

昭和三大名人 六代目 三遊亭圓生

え!初っ端から圓生出しちゃうの!って思いますよね?
昭和三大名人の中では三遊亭圓生が一番好きなんです。
代表作は【百川】【火事息子】【死神】あたりですかね。
完成度の高い桂文楽と、ムラっけがあるけど何を話しても落語になってしまうと言われた古今亭志ん生。

ちょうどこの二人の中間をいくような、立て板に水の如く完璧でありながらアドリブも効き、軽快で淀みないしゃべりは何度聞いても飽きません。

一説には演目数は300を超え、どの話のどの部分でも切り出して話すことが出来るくらいの器用さを持っていたと言われます。
個人的に一番好きな噺は【居残り左平次】

三遊亭金馬

三代目 三遊亭金馬

聴きやすさと言えば、金馬です。
明朗快活で聞き取りやすい語り口と演じ分けで落語初心者にもオススメの落語家です。
出っ歯にハゲ頭という愛嬌のある見た目と、テンポの良い語り口で豪快な江戸っ子から、少し間の抜けた小僧さんまで広く演じ分け演目も非常に多く、代表作を絞るのは難しいですが、個人的には【居酒屋】が一番好きです。

古今亭志ん朝

三代目 古今亭 志ん朝

昭和の三大名人五代目古今亭志ん生の息子にして落語界のプリンス古今亭志ん朝は外せません。
その人気は落語界だけにとどまらず、テレビや舞台でも活躍し、一般的に最も知られているのがスタジオジブリ制作のアニメ映画【平成狸合戦ぽんぽこ】のナレーターだと思います。
かく言う僕も子どもの頃に見た狸合戦ぽんぽこのナレーターで初めて志ん朝の声を聴き
「この聞き入ってしまう語り口のナレーターは一体だれなんだろう?」と興味を持ったのが落語を好きになるきっかけでした。

その人気は全国レベルで関西では江戸の落語はウケないというのが当時の常識でしたが、志ん朝だけは関西でも札止めが当たり前となるほどの人気でした。

父親の志ん生・桂文楽・三遊亭圓生と昭和の三大名人から直接稽古を受け、
その才能はたった5年で真打ちへ昇格、最終的には伝説的落語家で初代で止め名となっている三遊亭圓朝の襲名すらあったと言われていますが、 2001年10月1日にすい臓がんのために63歳の若さで亡くなってしまいます。

あと10年生きていれば父親の古今亭志ん生すら超えると言われた昭和落語の集大成ともいうべき名人です。

代表作は挙げたらキリがないほどあり、何を聞いてもハズレがありません。
あえて個人的に一番好きな噺を挙げるとすれば【そば清】です。
これを聞くと無性にそばが食いたくなるので近くに蕎麦屋が無いときは要注意です。

ちょっと興味がある人向け落語入門作品

ちょっと興味があるけど落語って何言ってるかわからない、なんて方には落語をテーマにしたドラマや映画がおススメです。

落語入門としておススメなのが映画【しゃべれども しゃべれども】です。
今時流行らない落語家になった若者のストーリーで非常に爽やかな、見終わった後に晴れ晴れとした気分にさせてくれる良い作品で、ストレスなく見れる落語入門としてオススメの映画です。
(原作の小説もおすすめです)

国分太一主演 しゃべれども しゃべれども

もう一つは【タイガー&ドラゴン】
言わずと知れた名作ドラマで観たことある人も多いと思います。
このドラマのすごいところは古典落語を現代風にアレンジして噺を一本作り上げてしまう見事さはさることながら、
無愛想で面白い話一つできないやくざ者の男が落語に出会い、生まれて初めて心の底から笑いやくざを辞めて落語家を目指すという、
典型的な滑稽話から物語は始まり、最終的には師匠と弟子の親子以上の愛情で結ばれた家族愛をテーマにした人情噺になってしまう、
ストーリーそのものが一本の長編落語になっている見事さです。

脇役一人ひとりまで個性的という
落語のお約束もしっかり押さえた名作ドラマ

まとめ

他にもたくさん好きな噺家はいますがキリがないので3人までにしておきます。
興味がない物に興味を持てと言っても無理な事なので、特におすすめもしませんが、僕は落語が好きです。
落語が好きな自分も好きです。
もし少しでも興味が出たという方が居たらうれしいですが、強要はしません。
まだまだ好きな噺家はたくさんいるので、興味を持たれなくても気が向いたらまた書きます。

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