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ワンと呼ばれる執事になりました。

我が家にはワンコがいます。
何回か登場しているのですが、ずっと『ワンコ』と表現しているので
ワンコで書いていこうと思います。
当たり前ですがちゃんと名前はあります。
でも、ワンコの方がここではいい気がして…。
色んなワンコを想像してもらえる方が私も楽しいな、なんて思ってしまいました。



いつからかワンコはうちの中で催さなくなりました。
朝と夕方の散歩で殆ど済むようになったみたいです。
一応、きちんとトイレも置いていたのですが
全然活用されなくて、しまいにはそこで寝たりするように…。
場所もとっていたので撤去しました。

でも、やはりたまに催してしまう事もあるようで
そんな時は庭への勝手口の前で
「ワンッ」と呼びます。
その声に気づいたら家族の誰かしらが勝手口を開けて庭に出してあげるのです。
その呼び方がまた驚きでして
最初は遠慮がちに小声で言うんです。
でも、誰も気づかなかったりすると段々と声が大きくなって
しまいには「ワン!」と大きな声で言うのでビックリします。



そんなワンコは最近、少し下痢気味なんです。
しかも、夜中の3時や4時に外に出たいと訴えるので
飛び起きて急いで出してあげます。
寝ぼけながら庭でウロウロしている姿を眺めては
しみじみ、この子は偉いなぁと思うのです。
下痢の時もですが吐く時も同じように外に出ようとします。
家の中では決してしようとしません。
吐いたり下痢をしたり、人間でも辛いのに
あの小さな体で外に出るまではと我慢をして
外に出してと私達に伝えます。
そんな事は教えてないので
きっとあの子なりの決まり事なんでしょうね。



と、ここまでなら凄くいい子みたいですが
『執事』と書いたように
「ワン」と呼ぶのは催して外に出たい時だけではありません。
なにかと用事があると「ワン」と人を呼ぶようになってしまいました。
例えば
自分の通路をクッションなどが邪魔で通れない(と本人が思った)時
お気に入りのオモチャがなかなか取れない時
お水が少なくなっている時(これはこちらが悪いです)
などなど…etc。
外に出るのもただ自分が出たいだけで開けろと呼ぶ時もあります。
よくもまぁこんなに呼びつけるものだと呆れます。



たびたび「ワン」と呼び出され、理由がわからない時も
彼なりに何かしら用事はあるのだろうと思うので
とりあえずなんで「ワン」と言ったのかを考えてみます。
でも、やっぱり分からない方が多いです…。
それでも不思議なもので、彼は「ワン」としか言っていないけど
その時々で内容は違い、自然とコミュニケーションをとっていると感じます。
だから会話が成立している気がして
ワガママな小さな子がいるとこんな感じだろうかと
疑似体験をさせて貰っていて
私達家族の繰り返す日々のスパイスです。



ありがたいというか嬉しいというか。
一方的でもコミュニケーションが取れると感じさせてくれるワンコ。
だから家族みんな、呼び出されたら文句を言いながらも
執事のように駆けつけます。

それは愛情溢れる行為です。

我が家のご主人様はどうやらワンコのようです。

この独裁は終わらないだろうなぁ。

いや、寧ろ続いて欲しい。

夜中に起こされてもワガママに付き合わされても。


親バカ日記になりました…。







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