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きくちよKG
2023年5月30日 23:39
「文学は懐が深い。テーマにならないものはない」 作家の小川洋子さんはそう言い切る。それでも自身、苦手な分野があるといいます。 それが「性・官能」をモチーフとする分野。 なるほど、上品なイメージがある彼女の作品。でもそれとは裏腹に、弟の肉体を密かに慕う姉だったり、妊娠した姉に殺意を抱く妹だったりと、書くテーマは禁断領域に軽々と踏み込んでいます。 透明感をまとった穏やかな言葉遣いに身を任せ
2023年8月14日 12:01
■「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」工藤美代子/角川文庫 工藤美代子さんは、吉田茂、笹川良一、昔のラフカディオ・ハーンなどを独特の視点で取り上げてきたノンフィクション作家。 この方の書く文章ってほんと、ほれぼれして憧れてしまう。 ストレートでリズミカル。 あがいた後をみじんも見せない意気のよさ。 読者に甘えるかのような行間のない整った調べは、数式のもつ美しさにも通じ