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2023年5月の記事一覧
町田康「しらふで生きる 大酒飲みの決断」 酒を憎んで人を憎まず。
作家・町田康さんは30年大酒飲みを続けてきました。
その彼が数年前、ふっと酒を絶って思うことを書いたのがこの本。
脳はアルコールの何を欲するのかということから、「さびしく閉じた」人間の悲哀を語ります。
つまり、何を持っているか知らんが「自分は大した人間であるはずだ」というカン違い野郎だけがアルコールに走り、また、適応障害や鬱になるという話。
周りはその「持ちもの」にのみ目がくら
「働かないアリに意義がある」 まだ本気出す時ではない人たち=「引きこもラー」の正しい存在意義。
「働かないアリに意義がある」長谷川英祐(進化生物学者)ヤマケイ文庫
サブタイトルが「社会性昆虫に学ぶ、集団と個の快適な関係」とあるように、「働きアリ」の集団生態の様子を人間社会に例えながら解説した本。
長谷川さんは進化生物学者なのですが、どうも、人間の社会学に関心が強い方のよう。
社会というのは階層(ヒエラルキー)のこと。
アリの社会なら、一匹の女王蜂がいて、周りにオスの働きアリがた