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【エッセイ】こんなん思ったりも

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自分の中で上っては消えるよくわからないものって誰にもありますよね。取り出せば否応でもその姿形があらわになる。それが自分自身の足場になるやもです。
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#小川洋子

google検索1位になった僕のnote投稿記事は❤️スキが最も少ない記事だったという異変。

google検索1位になった僕のnote投稿記事は❤️スキが最も少ない記事だったという異変。

 誰の何の役に立とうとかいうつもりはこれっぽっちもない、文字通り note な僕の note 投稿。なが〜い独り言=ツイートみたいなもの。
 
 しかしそんなものに、誰ともしれぬ方からいただく突然の「❤️スキ」リアクションやコメントというのは、書かれたそのものへのプレゼント。だからうれしさはトテツもありません。

 全40記事のなかでPV数と❤️スキ数トップを続けてきたのが「小川洋子さん・ストーリ

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小川洋子の創作法「ストーリーより描写」。ストーリーは人間の欲望。描写は神の認識への道だから。世界のヨーコはどこまでも謙虚なのだ。

小川洋子の創作法「ストーリーより描写」。ストーリーは人間の欲望。描写は神の認識への道だから。世界のヨーコはどこまでも謙虚なのだ。

「私、ストーリーは重視しません」 

 世界のハルキとヨーコ。
村上春樹さんと小川洋子さん。三島や川端以来、現代の日本文学で今「世界の」と冠することのできるのはこの二人だけ。

 その小川洋子さん。
 小説を書く作業の上で最も重視しないのは「ストーリー」だといいます。   
 念のため繰り返すと、「ストーリーは重視しない」。 

 小説って物語のことなのに?
 さすが世界のヨーコ。言うこと

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小川洋子さん講演「小説の生まれる場所」 オスが孤独を愛するワケと、心がさらわれる「芸術」の起源の話。

小川洋子さん講演「小説の生まれる場所」 オスが孤独を愛するワケと、心がさらわれる「芸術」の起源の話。

 作家の小川洋子さんの「小説の生まれる場所」と題した講演で印象的な話一つ目。
 生物学者・岡ノ谷一夫さんの『「つながり」の進化生物学』をとりあげた話の中で。

 実験ケージで飼われたジュウシマツの話に心をさらわれる。

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 ジュウシマツのオス鳥のさえずりはメスをひきつけるためのものだけど、本能的に自然に鳴けるようになるのではありません。
 親や仲間のさえずりを耳にせずに成長したジュウシマ

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