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最愛の人に出会うために【ダメな自分5】

 すばらしいパートナーと巡り合いたい。添い遂げられる人と出会いたい。そう望むことに遠慮はいりません。これまで出会いがなかったからといって、この先もないなんて決めつけるのはナンセンスです。

 そうはいっても、これまでにがっかりした経験があるから、先の見えない希望を持つのは簡単じゃない。そういう方にぜひ聞いていただきたいエピソードがあります。

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 それは70 歳の新婦と58 歳の新郎の結婚式。それぞれの専門分野で仕事に生き、その道で慕われ、後進を育て、第二の人生を考え始めたときに巡り合いました。

 日本舞踊の名手で、自らの意志で全国の神社を歩き、平和を祈る舞を奉納してきた新婦。そして、生まれ育った奄美大島で代々守ってきた地元の神社を掃き清めてきた新郎。
 ふたりの出会いのきっかけは、山の頂に古くからあるとても小さなお社に新婦が納めたお賽銭袋でした。後日、掃除にやってきた新郎がそれを見つけ、横に置かれた奉納舞のパンフレットを見て、神社のお祭りの日を連絡したことから始まるラブストーリィ。

 ふたりを結び付けた小さな神社で行われた神前式には、新婦と親しい人たちが島外から多数参加し、人生のもっとも晴れがましいときを祝福しました。
 新郎の地元の流儀にのっとり披露宴も盛大に。お祝いに集まった人たちによって歌、踊り、楽器の演奏などが披露される中、高砂席のふたりが仲睦まじく寄り添う姿の、美しくほほえましかったこと。なによりも雄弁なのは、お互いを見やる瞳です。慈しみにあふれていて、胸が温かさでいっぱいになりました。

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 出会いを待っているあなたも目を閉じて、そばに最愛のパートナーがいてくれる気配を感じてみましょう。愛する人とともに過ごす幸せを先取りして想像してください。思わず顔がゆるんでしまうくらいに。

 あなたには、最愛の人とともにある価値があります。生まれながらにその幸せを受け取る権利があります。だから、今がどのような状況だったとしても、それを望むことをあきらめないでくださいね。
 懸命に生きる人には必ずごほうびがあります。

 好きな人と過ごす大きな愛の喜びの前には、肉体の年齢だとか握りしめてきたこだわりだとかは、あまり意味をなさなくなります。愛する人とともに生きられる喜びは、人を若返らせ、かわいらしい生き物にしてしまうから。世間体やしがらみよりも、純粋な喜びを優先してください。

 あなたが信じている宇宙でも神様でも何にでも、望む愛情の日々を遠慮なくオーダーしてみましょう。

「最愛の人と最善で一番早いタイミングで会わせて!」

 朝は太陽に向かってそう宣言して、活動をスタート。夜は月に向かって宣言して、おやすみなさい。

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『ダメな自分の魅力の見つけ方』
きこ書房

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