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やっと、扉が開いた!

この1ヶ月半、いろいろなことがありました

院内で事件が起こったり、スタッフが離脱したり、10周年イベントがあったり、、、

すごーく濃い時間でした

11月8日はガーデン動物病院の開院記念日です

今年は10周年なので、2019年11月8日が10周年の記念すべき1日でした

その節目となる日、僕は奥多摩の山奥で、2泊3日の研修に参加し、大切な気づきと学びがありました

時間を少し巻き戻し、11月3日(日)、10周年記念イベントを開催しました

僕はそのイベントで、開業から今までの10年間を振り返る講演をしました

講演のスライドを作りながら、ひたすら上を目指して無理をしてきた10年間を思い出していました

開業前、僕は小さな動物病院で雇われ院長をやっていました

その病院の業績は大きく伸びましたが、僕とスタッフとの関係は微妙でした

カルテが増え、業績が伸び、病院が良くなっていくことに喜びを感じましたが、仕事が楽しかったかというと、それも微妙でした

楽しくなかった理由は、もちろん、スタッフと上手くいってなかったからです

「院長だけど経営者ではないから、スタッフが言うことを聞いてくれない」と勘違いしていました    

そして、開業し、自分が経営する病院で、自分が採用したスタッフと働くことになりました

でも、やっぱり、スタッフとの一体感を感じられません
 
「うちはまだまだ小さい弱小病院だから、スタッフに認められない」と勘違いしてしまいます

病院を移転し、規模を拡大しても、状況は変わらず、さらに拡張工事をして、CTスキャンを導入しても、やっぱり状況は変わりません

病院を移転した頃から、マネジメント業務にシフトするため、診療業務を減らし、現場に出ることが少なくなっていきました

その研修に参加した初日までは、「診療をしなくなり、現場に出なくなったから、スタッフとの一体感を感じられないんだ」と勘違いし、診療に復帰することを計画していました

現場に出れば、スタッフとの接触頻度が増すので、ある程度の効果はあったかもしれませんが、根本的な解決にはなりません

でも、記念日に参加した研修で、このゴールのないゲームを終わらせることを決めました

前にも書きましたが、僕は「どうせ、人とつながれない」というというネガティヴな思い込みがあります

だから、人との関わりを避けてきました

でも、人とつながりたいという思い、注目されたいという願望があります

だから、一人で影で努力して、仕事で成果をあげて認められ、注目される そうすると、つながれると期待し、必死で頑張ります

でも、そういう逃避行動や克服行動で対処しても、根本的な解決はせず、同じように不本意な現実がやってきます

僕にとっての不本意な現実、それは「やっぱり、仕事が楽しくない」です

「どうせ、つながれない」という心の深いところの痛みの裏側には、「ありのままの自分とつながってほしい」という強い思いがあったんです

だから、仕事で成果を上げ、社会的に成功しているように見えるかもしれないけど、仕事は楽しくないし、幸せにはなれなかったんです

これがこの10年間に僕がやってきたことです

でも、大きな勘違いをしていることに気づきました

「つながりがない」のではなく、「つながりがないと解釈していた」だけでした

僕が起こしたアクションに対して、僕が望む反応を示せば、その人とは「つながってくれる」

望まない反応をされたら、「つながってくれない」と解釈していました

そうすることで、つながれなかったことを相手の責任に出来るからでした

「つながってくれない」とジャッジした人には、距離を置いてしまいます

そうされた人がどう感じるかは、簡単に想像出来ます

ずっと、そんなことをやってきました

「二元論」についても以前に書きましたが、僕はバリバリの二元論者でした

研修を終えての宣言

・まずは、「つながり」があると信じる

・そして、相手の反応で、「つながっているかどうか」を判断しない 

・それでも、「つながっていない」と感じてしまったら、そんな自分をそのまま受け止める


そのあたりから自分の物事の捉え方を変えていくことにしました

それが出来れるようになれば、相手の反応を気にし過ぎることなく、言いたいことを言えて、素の自分を表現できるはずです

そして、無理をしないで、自分自身も満たされる「自分らしい愛情表現」をしていきたいです

まずは、それを自分が体現したいと思います

そして、それが自然とチームに浸透し、スタッフのみんなが安心を感じ、ありのままで居られるようになり、何でも言い合えるようになれば、すごく嬉しいです

そういうチームが「最高のチーム」なんだと思います

「つながりがあると信じる」について

「ありのままの自分は、全てとつながっている」

ちょっとスピリチュアルな感じがしますが、そんな世界の扉が開き、美しい世界がチラッと見えた気がします


大袈裟に言うと、今までは、つながりを感じられる一部の人以外のことを「敵」のように思っていました

その敵とは、「つながってもらえない」、または、「つながりを断つだろう」という思い込みが作り出す架空の敵です

では、なぜ、そんな僕が「全てとつながっている世界」を信じれらるようになったか?

それは、今年の夏から学ばせてもらっていた由佐美加子さんに、現実に起った不本意な出来事を紐解き、僕の思い込みや心の傷を明らかにしてもらったことが大きかったです

不本意な現実を紐解くと、その全てが最終的に「どうせ、つながれない」という思い込み、心の奥深くにある痛みに行き着きます

その紐解きのプロセスにすごく納得感がありました

もちろん、ここまで来れたのは、この10年間の体験があったからであり、その都度、試行錯誤し、貪るようにマネジメントや経営の勉強をしてきたらです

コーチングの学び、マイコーチや一緒に学ぶ仲間たちのお陰で、自分が苦しい原因を外ではなく内に(自分に)向けることが出来ました

家族の支えもすごく大きく、それがないと僕は潰れていて、ここにたどり着くことはできなかったと思います


紐解きのプロセスについて

幼少期の体験から、僕には「愛はバランス」という価値観ができたようです

「愛に偏りがあってはならない もし偏りがあるなら、何らかの形でバランスをとってあげるべきだ」

「愛は公平に平等に与えるべきだ」

という価値観です

それによって、自分のチームに対しても、人の目を気にして、愛のバランスを取るマネジメントを行っていました

「公平、平等を大切にする」ということは良いことです

でも、一人一人に入れ込まない それは、つながれないのが怖いから

全体愛はあるけど、個々への愛はない

それでは、一人一人とはつながれない

そういう愛情表現しか出来ない自分に気がつきました

全体愛とは?

労働条件を改善すること、病院を大きくすることで誇りを持てる職場にすること、院内セミナーを開催することで全体の成長を願うこと などなど

それが僕にとってはスタッフへの愛でした

でも、それでは一人一人とつながることはできなかったのです

それが僕の愛なので、労働条件に対して、ネガティブなことを言われると反応してしまうことがありました

つながりが大切なだけど、全体愛でしか表現出来ない僕の“精一杯の愛”を否定されたような気がしたんだと思います

そういうことを研修後に振り返り、悲観的になるのではなく、自分にも愛があったことが分かって、温かい気持ちになり、安心できました

自分にも愛があったと分かったから、「ありのままの自分は、全てとつながっている」という世界を信じられたんだと思います


先に述べた、“つながれるかどうかを相手の反応でジャッジしていた”ということも、紐時のプロセスではっきりしました


もう一つ、“真実を伝えることから逃げていた”ということによって、つながれない現実を引き起こしていたという側面もありますが、それは別の機会に書こうと思います

研修から戻って、まだ3日ですが、なんとなく視界が明るくなった気がしますし、ミーティングでいつもより笑っている自分がいました

扉が開いたことは間違いなさそうです

まだ片足だけしか踏み込んでいないような状況ですが、どんな世界が待っているか楽しみです

僕のライフミッションは「ありのままので、無条件でつながっていることを自分が体現し、それを伝えること」だと思います

病院を大きくして、注目され、認められること、目標を追いかけることではなく、ライフミッションが実現できるように、今を大切にして、今できる最良のことを少しずつやっていこうと思います

そして、新しい世界を体験することを楽しもうと思います

おしまい

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