Spread your fire

タイトルを見てビビビッときた方は
ヘヴィメタ好きの方ですね？

ブラジル出身のヘヴィメタルバンドANGRAの曲名です。

ANGRAと言えば「Carry on」に馴染みがある方が多いかと思いますが
2000年代初頭に発売されたアルバム
「Rebirth」(2001)
「Temple of shadows」(2004)
が個人的には大好きで
「Spread your fire」は後者に収録されています。

車の運転している時
ずっとそのアルバム音源をリピート再生しているほど。
20年もよく飽きないで聴いているよな～と我ながら思います。

ちなみに、2000年代初頭に学生だった私は
aikoとかスピッツとか好きそうな雰囲気だよね
と周りからよく言われていましたが
それらは全然聴いていませんでした。

勿論
彼らの音楽が素敵なことはわかっていたのですが

刺激が足りない

その一言に尽きる感じでした。

当時は自分の大人しいイメージを崩さないように
ANGRAが好きということは隠していて
現在に至るまで
周りに一人もヘヴィメタ好きが現れないので
いまだに公にはなっていない感じです。

話がいきなり逸れますが
ANGRAの初代ボーカルのアンドレ・マトスが
2019年に亡くなってたと先ほど知り
今かなり動揺してます。。。

好きなものを好きと自信をもって主張できない性格

超過干渉で娘の人生を乗っ取って操縦するつもりなのかな？位の
プライド激高ヒステリック母の元
育ちました。

大人になって家を出るまで
服装、化粧、髪型、出かける場所、交友関係、言葉遣い、振る舞い
等々
一緒にいる時間は常にチェックされている状態。

勉強→出来て当たり前
将来の職業→医者になってほしい
恋愛や結婚→結婚するまで貞操は守れ！結婚する予定もない人間と無駄に付き合うな！穢らわしい！

【注意】
私は戦前～戦後生まれではありません。
団塊ジュニアよりちょい下世代です。
また
どこぞやの高貴なお嬢様育ちでもありません。

親にとって私は
アクセサリーに過ぎなかったのでしょうね。

時代錯誤という言葉も通用せず
「こうであってほしい」という娘像を押し付けて
そこから外れると途端に
否定や批判がギャンギャン始まる。
週末や祝日
とりわけ夏休みが
私は子供の頃から苦手でした。
息苦しい家にいないといけないから。

どんな親にどういう風に育てられるか
その環境は子供の人格形成にとって
ものすごく影響が大きい

大人になるにつれ
身に染みて考えさせられました。

法をおかすようなことは抜きにして
どんな選択をして、どんな風に生きようとも
私はあなたが好きだし、尊重してるし、いつだって応援しているからね

と言ってくれるような親が傍らにいてくれたら
どんなに心強く
自己肯定感が上がったことだろう。
どんなに
自分を好きになれたことだろう。

いつだって他人は自分の期待を裏切るもの

各々の人間が
自分を一番大事にし
自分の望むように生きたいと願っているのだから
誰かからの期待どおりになんて
やれないことが当たり前。
誰かを自分の思い通りにできなかったことに怒りを感じる権利は
誰にもない(と私は思っています)。

親から無償の愛を貰えなかった子供は
(相手の言うとおり従うことでしか愛されない)
という洗脳を長年受けているに等しいので
家族以外との関係性においても
支配され、虐げられる、主従関係ありのポジションに
いつの間にか追いやられていたりします。

私が人付き合いは面倒と感じ
人と関わると極度に疲れてしまうのは
そんな理由からです。

親の期待に反して
私は医者にはなっていないです。
思春期に重い病に罹患し
患者として病院に一生関わり続ける側になりました。
出席日数が足りず留年するほど長期の入院を経験して
それでも親の期待のためにと医学部の受験を諦めきれずにいましたが
私のことをよく見てくれていた先生に言われました。

あなた、そんなに無理ができる体ではないでしょ
いつまで生きられるかも未知数でわからない
この先社会に出た時
病気が原因で
理不尽な悔しい思いや辛い思いをたくさんするかもしれないから
もっと現実を受け止めて
自分を労わって
心を強くしておいて

病気になったことは悲しいことのはずなのに
私は当時「助かった」とすら思ったのですよね。
これで親の期待が少し緩むのではないか
私のことを諦めるのではないか、と。

親には
「大切に育ててきたのに本当にがっかりした」
とだけ言われました。
どうして自分の努力はこんな形で裏切られ報われないんだと
毎日病室で悔し泣きする親の前で
私は泣く機会すら与えられませんでした。

ポーカーフェイスは
その頃から始まったのかもしれません。

自身を守るために病気になる…
そんなバカな話ある？と思いますけど
それくらい毒親というのは強烈です。
病気になっていなかったら
違う死因でもうこの世には存在していなかったかもしれません。