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【ビジョントレーニング】#08

”子どもと遊ぶ”が仕事の
小児の作業療法士ミキティです。
遊びに隠された感覚の秘密を
簡単にまとめています。
今回のテーマ:
大人も子供もオンラインで
目が疲れてませんか?

# 08
ビジョントレーニング②

1.赤ちゃんの目を守ろう

新生児の赤ちゃんが識別出来る色は
白・グレー・黒。

なぜなら赤ちゃんの目は
生まれてから、
◉色を識別するようになる
◉目の6つの筋肉を使いながら
左右→上下→円を描く、寄り目にする

つまり
体の発達に合わせてゆっくり成長するので
生まれたての赤ちゃんは白・グレー・黒に
よく反応する。その後に赤…と認識していきます。
これは視力ともまた異なります。

でも数年前から
ちょっと心配なお話をよく聞きます。

”ブルーライト”って聞いた事ありますか?
太陽光にたくさん入っているもの。
太陽の朝浴びると姿勢も良くなり
体内時計も調節されます。

ですが、PCやタブレット、スマホから発する
ブルーライトは紫外線に最も近い強いエネルギー。
成長過程の赤ちゃんの網膜には
とてもとても強すぎるのです

(厚生労働省はPC作業後の休憩を推奨)

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2.子ども達の目の異変

目の動きを上手にコントロール出来ない

◉ノートを書き写すのが遅い
◉キャッチボールが出来ない
◉体の動きがぎこちない

これらが上手くいかずに
困っているお子さんを支援することが
最近多くなっています。

(これらの解説は
ビジョントレーニング①参照下さい)

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3.どうして目の動きが悪くなるの?

”目の発達は6歳が臨界期”と言われています。
それまでに二つの見方をする遊びが足りないから
と、私は考えています。
◉周辺視野(約200°をボンヤリ見る)
◉中心視野(1〜2°をピンポイントで見る)

現代ではこんな風(中心視野を多く使う)に
寝る前の時間を過ごす
お子さんが多いのでは??と感じます。

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周辺視野を使う事を推奨している
発達支援コーチ講座監修者の灰谷孝さん

灰谷さんはこれらの原因は
第4次産業革命による視覚環境の変化
(TV→PC→スマホ→VRゴーグルなどの普及)
とも語ります。

見る距離が近くなる
    ↓
光の量の処理が多くなる

”光に対するストレスが多くなる”

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4.どんな遊びや環境がいいの?



|遊び|
◉ボール遊びで遠近の切り替えや追視の練習
◉おうちのお手伝い
(掃除・料理・洗濯物をたたむ等は見る力を高めます)
◉太陽の光を浴びて、親子で散歩、体を動かす

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|環境|
◉デジタルデトックス
◉夜の時間を暗くして過ごす
睡眠は人の発達と脳を修復する大切な時間
・寝る前の2時間を50ルクスで過ごすと早寝早起きで熟睡できる
(参考:キャンドル1本10ルクス)

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5.まとめ

最近は特にデジタルデバイスに向き合う時間が多い私。
偏頭痛や肩こりが多くなりました。
”電磁波が体に溜まってます”のSOS。
早速、スマホにブルーライトカットフィルムと、
枕元にあったスマホを部屋の隅へ。
(より良いのは寝室から出す事で
眠りの質が変わるそうです…)

この他に”砂浜を裸足で歩くと
電磁波由来の筋肉痛は取れる”
と灰谷さん。
5月の札幌はまだ海遊びには程遠いですが
今すぐ行きたくなります。

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お家で過ごす時間、
もう少しかかりそうです。
目を発達や使い方を知ることで
皆さんのストレス解消に役立ちますように…


参考文献:
発達障害の子どもの視知覚認知問題への対処法
発達が気になる子のビジョントレーニング



この記事が参加している募集

作業療法士(OT)は 実は子ども達のサポートも しているリハビリ職。 これらの記事が読んで頂いた方の 子育て・療育のヒントになればと思っています。 子ども達は今この瞬間が 生きてきた人生で一番成長している時。 記事を通してみなさんと 関わる事が出来たら嬉しいです✨