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Sopa ou creme(スープかポタージュか)

サンパウロの今年の冬は、暖冬を通り越した気候でした。暖かいというか...暑い!真冬でも気温が30℃を超え、夜になっても寝苦しい日々が続きました。冬としてはもちろん異例ですが、クーラーをつけて暑さをやり過ごしていました。

真夏なら日中気温が上がると午後には必ず通り雨があります。でもこの時期には流石にそれはなくて、唯々空気が乾燥し強い日差しが容赦なく照り付ける暑い日々。ニュースでは水不足を危惧する報道を毎日のように目にしていました。

でも、いくら暑いと言っても春分を迎えたばかりで季節は春。雨が降れば冬の気候が突然戻って来ます。気温も20℃を下回り肌寒くなります。こんな日に恋しくなるのは温かいスープです。


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ポルトガル語でスープのことをSopa(ソッパ)と言います。具となる野菜はほぼ原型をとどめたままです。

これにお米や鶏肉を加えたおじや風のものを特にCanja(カンジャ)と呼びます。寒い日はもちろん、消化がよく栄養価が高いことから、体調不良の時にも勧められる食事です。

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これに対し、全ての具をミキサーやブレンダーにかけ、仕上げに牛乳などを加えたポタージュスープのことをCreme(クレミ、英語で言うクリーム)と呼んでいます。

我が家ではこのポタージュスープが週に一二回食卓にのぼります。

昨晩のポタージュは千(里)友さんであるtumikiさんの記事で見かけたサツマイモのポタージュスープでした。

サツマイモの黄色が何とも優しい色合いのポタージュです。

私はメインのサツマイモの色合いを損ねない程度に他の野菜も入れて作りました。(玉ねぎ、カリフラワー、ズッキー、ニンジン、トマト。)

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適当な大きさに切った野菜をエクストラバージンオリーブオイルで炒めた後蒸し煮、そして水を加えたら野菜が柔らかくなるまで煮る。

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味付けは塩胡椒にKnorrを1/2キューブ。(野菜本来の甘みを味わうために、味付けはあくまでソフトに。)そしてミキサーにかけ滑らかになったら鍋に戻し入れ牛乳少々を加えて濃度を調節します。

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ほのかな甘みが上品な味わいの、きれいな色のポタージュスープが出来上がりました。


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又、ある日のポタージュスープの主役はビーツ。ビーツは以前、パスタでもご紹介しましたね。

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ビーツがメインの場合は、合わせる野菜にはそれほど気を遣わなくても良いと思います。(ビーツの色が強烈なので、他の野菜の色の影響を受けないため。)この時はビーツの葉っぱと茎、玉ねぎ、にんじん、オクラ、トマト、ズッキーニを入れてみました。

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ブラジルに来たばかりの20数年前、こちらには日本語のTV放送はまだありませんでした。言葉も分からないまま現地の番組を片っ端から視聴する日々。料理番組もよく観ていました。

料理番組でミキサーを使用する際、サンバのような楽しい曲をかけて攪拌音を消しつつ、司会者の方が踊るシーンを良く見かけました。流石、お国柄だなぁと感心したものです。

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トルティージャ(スペイン風オープンオムレツ)もきれいに焼けました。この日はハムとルッコラ、粗くおろした大根を入れました。(実はこの時、トルティージャの片面を焼いて、お皿にひっくり返す時に、手首をフライパンに押しつけ火傷しました 汗)

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ゴーヤ、ナス、サツマイモの天ぷらと一緒に。地味なおかずもビーツのポタージュスープのおかげで少し華やかになりました。ビーツは生のままでも充分甘くて美味しいので、おろしてサラダのトッピングにすることもあります。

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日本では生のビーツはなかなか手に入り難いとも聞きますが、缶詰の水煮でも同じように出来ると思います。きれいな色を楽しむことができて、もちろん美味しい。ビーツのポタージュもオススメです。

ポタージュは作り方はシンプルなのですが、後片付けが結構面倒です。でも、組み合わせる野菜によって毎回微妙に色や味が変わるワクワク感が堪りません。そして味にも大きな失敗がないことが何よりありがたいです。赤ちゃんやお年寄り、病気で食欲がない方にも安心な、優しい一品です。

どんな材料でも作り方でも、それなりに美味しくなってしまうポタージュスープ。料理下手な私にとって最強のお助けメニューです。ポタージュスープ、大好き♡


【本日のおすすめミュージック】

Soup by 福山雅治

でも 手間暇かかった それだけ

美味しくなるのかも

恋も人生も


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