お馴染みの顔、懐かしい顔
引っ越しに伴う片付け、断捨離を続行中です。大分片付いては来ましたが、ベランダには中サイズの開かず(もしくは開封しながらも見なかったことにして閉めた)のダンボール箱がまだ10数個残っています。引っ越し直後は「取り敢えず積んどく!」とほぼ天井の辺りにまであったダンボール箱たち。あの時外の景色がまるで見えなかったことを思えば......これでも大変な進歩だと思っています。
日常生活に必要なものがあらかた出てしまうと、その先の片付けはなかなか捗らないものですね。引っ越してから1ヶ月でこんな調子なのは、常識(スタンダード?)からしたらどうなんでしょうか。それに、たかだかアパートからアパートへの移動なのに、「今までどこに隠れていたのか〜」と思わせるような品々が毎日のように出てきて驚かされます。そして不要なものもとても多いのです。。事前の断捨離不足で、まさに引っ越し先にゴミまで一緒に連れて来てしまった感じです。
今週は、そんな日々の片付け(&断捨離作業)中に出て来た、我が家の飾り物たちをご紹介します。まずはリビングの棚から。引っ越し前からお馴染みの、こちらの面々です。
インドネシアへは、30数年前にジャカルタに駐在となった職場の先輩を訪ねて行きました。(後輩との2人旅。)その時に気に入って買ったのがこの動物たち。職場のお留守番組から、組み立て式のバナナの木の置物をお土産に、と頼まれ持って帰るのに必死だった(それなりの大きさのものなので)記憶があります。あぁ、バナナの木。もう少し小さいサイズのでも良いから、あの時自分にも連れて帰ればよかったです。このペアは、態度がLなシマウマ=夫、神妙な顔つきのゾウ=私と勝手に思って飾っています。
その背後に居るキリンの親子は、義弟からのケニア土産。(何のためにケニアにまで行ったのでしょう、サファリツアーのため?)お母さんキリンのまだら模様は、日焼けによりすっかり色褪せてしまっています。掃除の時に度々棚から墜落させていましたが、幸い破損することありませんでした。荒削りでも、手に取るとずっしりとした重みや木ならではの温かみが感じられます。
インドネシア土産といえばもう一つ。
夫がインドネシアからのお客様をアテンドしていただいたもの。手彫りの木の仮面に、手作業で施されたと言うペイントが気が遠くなるほど細かく繊細です。普段は棚の高い位置に飾っているので、あまりまじまじと見る機会はありませんでした。まさに芸術品ですよね。
次は夫が出張で訪れた米国、ラスベガスから持ち帰ったこちら。
その後ろに飾っている花瓶もヴェネチアングラス。但し、こちらは日本の母から持たされたものです。その昔、漫画家のさくらももこさんのエッセイで見かけた、ヴェネチアングラスの金魚鉢(金魚付き)の、そのビジュアルに強く惹かれたのですが、こちらの魚のユーモラスな表情もとても気に入っています。そういえば、縁日で売られていたガラス細工の小さな動物なども、子供の頃から好きだったなぁ。。
右端にあるのは、夫にとって懐かしの「ナショナルキッド」。昔のTV番組の話で、夫といとこが盛り上がっているのを見て、初めてナショナルキッドの存在を知りました(笑)因みに夫は私より四つ年上です。ウルトラマンより前の時代の特撮ヒーローだったようです。
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続いて引っ越しの荷解きで、長い眠りから目覚めた、懐かしい物たちをご紹介しましょう。
今回の引っ越しの荷解きで一番驚いたのはこちらでした。
生まれた季節や成長具合で一度も着させることのなかったサマーセーターは、商品札が付いたまま。新生児の時期は、前が合わせになった日本の肌着や、カバーオールばかり着させていました。一瞬だけでもこの上下で記念撮影をしておけば、と今になって後悔。息子よ、まだ見ぬ自分の息子には是非(笑)
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子供のおもちゃや服というのは、どこかで処分しないと物凄い勢いで溜まっていくものです。きょうだいや親戚間でお下がりとして有効に活用されればまだ良いのですが、そうでない場合は。。
ブラジルでは、Doe para quem não tem nada (何も持っていない方たちに寄付を!)といって、恵まれない方々に状態の良い不用品を寄付する慣習があります。これは子供用品だけでなく、冬の寒い時期の暖かい上着とか毛布なども含まれ、その季節や子供の日、年末にはキャンペーンが盛んに行われます。団体に寄付という形ではなくても、アパートの従業員の方とか、子育て中の世代にはサイズアウトした子供服、おもちゃ類はとても喜ばれたものです。
こちらは割と最近のもの(娘がロンドンでホームステイした時に自分で購入した)ウェリッシュコーギーちゃん。エリザベス女王の歴代のコーギーちゃんをイメージしたのか、クラウンを冠っています。
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気を揉んだ食卓椅子の座面の残り半分と、リクライニング椅子は先週に配送されました。約束の日にちの1日遅れ(しかも相変わらずの不意打ち!)でしたが、まぁ良しとします。煽り夫の今回の対応は、反省したかのように非常にマイルドでした。でも......。
今週通販で購入した、キッチン用の小さなのテーブルと椅子(四脚)のDIYに大変難儀して、キレて。「そういうこと(組み立ての難易度)をちゃんと記すべきだ!サイトのレビューで文句を言ってやる!」と息巻いていました。大分お安く購入したらしいのでそれも仕方ないのでは、とも思いますが。引っ越しのあれこれで傷めてしまった腕での作業はかなり応えたようです。
最初は「邪魔なだけじゃ.......」と思っていたそのテーブルセットは、意外にも使い勝手が良くて。私のネットサーフィンにも大活躍しそうです。今までmy deskがなく、行き場のなかった私のPCの置き場となりました。(今回の執筆の殆どもこちらで為されました。)
家を整えるってやっぱり大変。。断捨離もまた然り。皆さんはどのように要らないものたちを処分されていらっしゃるのでしょう。今まで放ったらかしにしていたツケが回ってきた、と今更ながら反省しきりなワタクシであります。先ずはよく考えて、物を増やしすぎないことが肝要ですよね。
季節の変わり目ではありますが、みなさまお元気で良い週末をお過ごしください。
【今週のおすすめミュージック】
ヴェネチアングラスの魚に因んで、大江千里さんの「魚になりたい」(Time-Bouncing Fish)。
ただ今、絶賛売り出し中の千里さんのアルバム「Class of ‘88」で華麗にジャズに生まれ変わったこの曲は、80年代終わりから90年代半ばの通勤電車の中、ウォークマンで良く聴いていました。残業もそれなりに多く、忙しない時代でした。オリジナル曲の中のあるような素敵な出会いにこそ恵まれませんでしたが、曲を聴くと今でもあの時の情景がパァッと頭の中に広がる、思い出深く大好きな曲。ポップス、ジャズバージョンともどもお楽しみいただけたら幸いです。
アルバム Class of ‘88より。
アルバム redmonkey yellowfish より。
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