手放すからこそ得られるもの
日本女子サッカーチームのなでしこジャパンの試合(対スウェーデン戦)のあった金曜日の朝は、試合をTV観戦する夫につられて早起きをしました。冬の時期のサンパウロの日の出時刻は6時半過ぎ。朝一番で真っ暗な空を見上げた時「私を見て!」と猛烈にアピールして来たのは、こんなにも美しい、完璧な三日月でした。今の時期の月は、明け方に顔を出して夕方になると沈んでしまうようです。こんな美しい姿を見られるのは、夜明け前の僅かな時間のみ。まさに「早起きは三文の徳」ですね。
少し経つと、空色はこんなにも美しい変化を遂げていました。
試合結果は残念でしたが、日本に課題を持ち帰ったなでしこジャパンが、4年後に大きく成長した姿を見せてくれることがとても楽しみです♪大変お疲れ様でした‼︎そしてありがとう。
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翌日土曜日は、いつものように公園に歩きに行きました。この日は天気も良く、直射日光が朝からとてもキツく感じられました。最高気温は28℃。まるで夏の陽気です。でも木陰にいる時、日が陰った瞬間に吹き抜ける風はまだ少しひんやりとして、本格的な春の到来と云うには早いようにも感じられました。
気にしてくださる方々に、あのサンスベリアの様子をご報告しますね。
この日、娘は桜のお花見に出掛けていて別行動でした。(まぁ週末はいつもそんな感じですが。)去年夫と私も桜祭りで訪れた公園。少し遠い場所なので(車で50分くらい)、地下鉄で最寄り駅まで行き、その先は友達とUberに乗り合わせるとのことで少し心配していました(1時間半くらいかかります)。その最寄り駅付近にはサッカーのスタジアムがあって、それこそ血気盛んな若者がうろちょろしていそう。ついついよくない妄想で頭がいっぱいになってしまいます。
現地に着いた時、出る時くらいは必ずメッセージを送るように、と念押しして彼女を見送りました。でも、気づけば夕方になっても何一つ音沙汰がありませんでした。メッセージを送っても梨の礫。プラネタリウムでマナーモードだから?お祭りの喧騒でそれどころではない?それにしても一回くらい連絡して来ても良いのに。。インスタを見ても、ストーリーズに写真はあがってもいないし。そもそも無事に着いているのだろうか?
週の始めにもそんな心配をしていたことをふと思い出しました。大学生活二日目の息子。夕方に帰宅して、7時ごろに「ランニングに行く」と言って出たきり、2時間経っても帰宅していませんでした。(いつもなら1時間くらいで帰って来ます。)メッセージにも電話にも無反応。これは事故にでも遭ったかそれとも。。夜10時にもなると流石に居ても立っても居られない気持ちになっていました。
やっと連絡があり、友達と立ち話をしていたので遅くなった、これから帰ると。帰った息子を問い詰めると、ランニング後、メトロカードのチャージで駅に立ち寄った時、中学時代の友達とバッタリ会って話し込んでしまったとのことでした。実に2時間の立ち話!お喋り好きのおばさんでもあり得ない〜。とにかく無事でよかった、胸を撫で下ろしたのです。なのに。。
娘よ、あなたもかい‼︎結局6時になりようやくメッセージが届きました。「今からここを出る」と。糸の切れた凧は、我が家では息子だけではなく娘もなのです。閉園時間が6時なので、それほど楽しい時を過ごしていたということなのね。
帰って話をきけば、私たちが行った頃ほど花は咲いてはいなかったそうですが(もう時期が終わったのかこれからなのかは不明)、プラネタリウムを大層気に入った様子でした。設備も新しく、その上入場無料。それだけでも遠くまで出かけて行った価値があったようです。
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気を揉んだ土曜日から一夜明けた本日日曜日は、ブラジルでは父の日です。ちょうどsnsで話題となっていたペルセウス座流星群が、運が良ければ明け方に見られるかも⁉︎とのことで、早朝に一旦目を覚ましました。しかし予報通りの曇り空。元々南半球では観測は難しいとは言われていましたが残念でした。皆さんはご覧になられましたか?
その後は恒例のお墓参りに。義父の眠る公園墓地に行って来ました。父の日ということで、入り口で小さな花束をいただきました。こんなサービスは初めてだったかも?義父には菊の花の鉢植えを二つ買って、感謝の気持ちを心で伝えながらお供えしました。あの時危険な状態だった義母を守っていてくれたのも、きっと義父だったのでしょうから。
その後いつも通りアイルトン・セナのお墓でお参りもして、霊園を後にしました。
次に向かった先は、本当に久しぶりの東洋人街。父の日の晩餐は夫自らが腕をふるい、すき焼きを作るというのでその材料を買いに。
先週、うっかりご飯茶碗を割ってしまったので、代わりに購入したのがヘッダーのお品。誤って捨ててしまったと思われる、木彫りの木の葉型の箸置きも思いがけず買うことが出来て大満足でした。
思い返せば、先週はこの他にもお皿を一枚割っていたのでした。その少し前には、パイレックスのパウンドケーキ型も。重なる時には重なるものですね。「何かを新しく手に入れるためには、今持っている何かを手放さなければならない」とは良く言ったもの。ずっと目を瞑って避けて来た断捨離に今こそ取り掛かかりなさい、大切な何かを手に入れたければ...…とのお告げなのかもしれないと思えてきました。
そして今は日曜日の午後7時。すき焼きの支度が出来たと夫が呼んでいます。私より手際よく支度をして、珍しくブラジルタイムではなく、早めの夕飯となりそうです。週末ともなれば、例え日曜日の夜でもお出かけを厭わない我が家の若者たち。父の日のお陰で家族揃っての晩餐となります。こんなささやかな幸せに感謝。
【オススメの音楽】
大江千里さんのポップス時代のアルバム、ゴーストライターより『ペルセウス座流星群』を。「ペルセウスといえばやっぱりこの曲よね!」と友達と盛り上がったのでした。これぞ、ジャズピアニストとなられた今も健在なSenri World!ぜひお楽しみください☆彡
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