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【ぼっち散歩】竹原
広島県民の妻と遠距離で交際していた頃のお話。
当時の私は金曜日に有給を取り、月一で広島まで会いに行っていました。
今思えば、どれだけ交通費が掛かっていたんだと意識が飛びそうになります。実家暮らしだったからこそできた技ですね。
私たちの馴れ初めは気になる方もいるかと思いますが、そのうち有料記事で書いてみようと思います。(恥ずかしいので有料です)
さて、交際して2回目くらいの広島遠征は、名古屋駅から夜行バスを使うことにしました。
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妻は実家を離れ、竹原で一人暮らしをしていたのですが、朝7時に広島駅まで迎えに来てくれました。
その日は宮島を観光し、妻実家で車を回収した後、竹原の下宿先へ。
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翌日、妻は1日仕事であり、適当に1人で時間を潰しといてと言われます。
この「適当に1人で時間を潰しといて」は、この後の人生で何回も聞くことになるのですが、これもまた別の話で。
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アパートにいてもやることがないので、竹原の街を散策することにしました。
竹原には大学生の頃、サイクリング部の春合宿で中四国を巡っていた際に訪れたことがあるため、当時の思い出を頭に巡らせながら歩きます。
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まちなみ保存地区まで来ました。
安芸の小京都と呼ばれる、風情溢れる竹原の古い町並みが残るエリアです。
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竹原といえば、NHK朝ドラ「マッサン」のモデルとなった日本ウイスキーの父、竹鶴政孝の生まれ故郷です。
玉山鉄二さんが主演だったことを思い出します。(私にとって玉山鉄二=ガオシルバー…)
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和風の家屋や蔵が立ち並ぶ竹原の街ですが、レトロモダンな洋館が現れました。
昭和初期に町立図書館として建てられ、現在は歴史資料館になっています。
中の展示は、製塩業の歴史と、儒学者 頼春水(頼山陽の父)らの展示がメインでした。
まちなみ保存地区から少し離れて、どうしても来たかった場所まで来ました。
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大学生時代に、大人数でお世話になったホテルです。
名前が広辞苑っぽいなと当時思ったのですが、もう一度見ても一瞬広辞苑に見えるな。
3人部屋だったのですが、見事に寝坊して朝食を食べ損ねたことを思い出しました。
(結局コンビニで食べた)
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エントランス
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まちなみ保存地区からは、割と距離があるのですが、竹原港の方面にも足を伸ばしてみることにしました。
海なし県民なので、海が近づいてくるにつれて、テンションが高くなります。
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彼女に会いに行く楽しみに加えて、穏やかな瀬戸内海の風景を見るのが楽しみで、毎月広島に行っていたように思います。
老後は岐阜を捨てて、瀬戸内海を眺めながらのんびり暮らしたいですね。
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少し遅めの昼ごはんを、たけはら海の駅のレストランで食べました。
メニューは色々あっても、大抵カツカレーを選んでしまうのは、何故だろう?
かの歴史作家、司馬遼太郎先生は「街道をゆく」で日本各地を訪れていますが、ご当地の美味しい食べ物の記述は極端に少なく「そば」「トンカツ」「カレー」ばかりだそうです。
本人も「トンカツは私の旅の心得のひとつで、こればかりは土地の都鄙を問わず、店舗の華卑を問わず、味に上下がない」と書いているくらい、旅先でもやたらとトンカツを食べている様子が窺えます。
私も無意識に司馬遼太郎的思考でカツカレーを食べているのかもしれません。
アパートへ戻った後は、スーパーで買い出しを済ませ夕飯を作りました。
仕事で疲れた彼女のために、腕によりをかけ作ったガパオライス。
一瞬で食べ尽くしてもらえました。
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翌日は、2人でお弁当を作って尾道で遊んだ後そのまま三原駅まで送ってもらい、新幹線で名古屋へと帰りました。
竹原へは、その後何度も通う事になるのですが、毎回帰るとき寂しくなっていたのを記事を書いていて思い出しました。
今や毎日、横でニタニタ笑ってる妻ですが、たまには付き合っていた当初のことを振り返るのも、新鮮な気持ちに立ち返れていいですね。
今年は義実家帰省の折に、竹原も寄れたらいいな。
おわり
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