進んで行くのは自分。

2021年7月3日 21:58

【今日の　聴き屋】～247日目～

真ん中の子。
中２。

昨年卒業式も入学式も時短で親の参列もないまま
小学生から中学生になった。

通常授業もなかなか始まらず
部活の仮入部が始まったのも夏前だった。

たくさんのことに興味がある真ん中の子は
いろんな部活でぎりぎりまで迷いに迷って
最終的に吹奏楽部に入った。

パートは
パーカッション打楽器。

それは３４年前に
中学生になった私が選んだ部活の選んだパートだった。

決して「ママのやってたことだから」
ではなくて純粋に音楽が好きで打楽器に興味をもったらしい。

５歳から大学受験前までピアノや調音など
どっぷり音楽をやっていた私と違って

真ん中の子は音楽経験はほとんど皆無。
楽譜すらろくに読めない。

日々の部活時間週の部活動日数もそうとう少なく設定されていて
教わる時間も練習時間も「これだけ？？」
な毎日。

昨年は吹奏楽コンクールも中止となり
真ん中の子はコンクールの経験をすることなく
先輩は涙をのんで卒業していった。。。

それでも
学年はひとつ上がり１年生が入部してきた。

中学校は学区内４つの小学校から集まってくる。

そのうち我が子たちの卒業校ではない２校は
マーチングで全国レベルの小学校で
打楽器にはその全国レベルの経験者たちが入ってくる。

そんな３年生と１年生にはさまれて
いちばんへたっぴな我が子２年生。

今年は何とか吹奏楽コンクールも開催が決まり
今月末に初めての本番を迎える。

でも全部で５０人編成のコンクールは
部員全員が出れるわけではない。

２年生といえど出来なければ上手な１年生が出ることになる。

暗くイライラしながら部活から帰ってくる日々。

それでも毎日コンクールで演奏する曲の動画を
四六時中何度も何度も見て
口ずさんで手を動かして。

だけど
なかなか上手に出来なくて

　「今日も先生に怒られた」
　「そんなんじゃ出られないよって言われた」
　「１年生に私のパートの練習をしとくように言ってた」

そんなことを毎日話してくるようになった。

　くるしいね
　くやしいね
　せつないね　。。。

私も苦しい。

　「楽譜見せて！今度持って帰ってきてよ」

そう伝えてある日持って帰ってきてくれた。

いつも真ん中の子が聞いている動画を
楽譜を見ながらいっしょに聞いた。

いっしょに拍をとりながら難しいところは止めて
何度も繰り返しいっしょに確認した。

課題曲は小さな鉄琴（グロッケン）と小物
自由曲はたいこ４つ（４トム）と小物

昨夜は実際手を動かしてみよう！
ということで自由曲の練習用にクッションを４つ集めて
たいこに見立てて並べた。

バチになるようなもの～
とさがしたら
捨てようとベランダに置いていたちょうどよい棒を２本ゲット！

もう２３時近かったけれど
音も出ないしタイミングをとるには充分なセットが完成☆

そこから動画を流し楽譜を前に置いて
苦手なところを何度も何度も何度も繰り返した。

２晩続けてふたりで２４時まで(笑)

なんだかとっても充実した感覚。

いつも起きられない真ん中の子も
この２日は寝不足にもかかわらず
なんとかがんばって朝起きてしっかり朝食もとって
部活に出かけて行った。

今日は演奏を録音していて
それを先生が子どもたちにさっき送ってきてくれた。

聞かせてもらったら

　「上手に出来てるじゃん！！！」

課題曲の楽器は私の苦手な鍵盤楽器。

楽譜をみて「私には出来ない。。」と思ったヤツ。
さすがに家では楽器が無くて練習できなくて
特に練習はしなかった方。

　しっかり弾けてる！！

初心者なのに自力でよくここまで弾けるなあ
正直驚いた。

そして昨夜も特訓したたいこの方もかなり難しくて
「これ出来る？」と思ってたけれど
形になってる！！
まだまだ練習は必要だけれど。

本人の雰囲気も
明らかに変わってきたようなそんな気がする。

「出来る」という経験が自信になって
「自信」を身に着けると前に進む力が湧いてくる。