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"自分の余裕"は他人に分ける時代へ

夫婦でのAUSロードトリップ8日目。

先日のRaglanを後にして、さらに南下しブリスベンの北部Yandinaへ。

ケアンズ辺りの熱帯雨林の雰囲気はすっかりなくなり、景色はまさに北海道のよう。

それもそのはずで、気づけば走行距離は2000km。
青森から鹿児島までとおなじかそれ以上の距離だ。

広すぎる大地のせいで感覚が完全にバグってしまった。
そのせいか時折目にする牛も、柴犬程度に見えてしまう。

しばらくクルマを走らせて、Great sandy 国立公園へ。

写真にはないが、同国立公園内には砂で出来た島フレーザー島があり、世界遺産に登録されている。

その面積はおよそ1,840km2で、香川県とほとんど変わらない。
香川県がうどんで出来ていたら、世界遺産に登録されるチャンスがあったかもしれない。

今までの海とは違い多くのサーファーを目にした。
ここまで南下すると、クロコダイルやクラゲの心配はないようだ。

一通り満喫したところで、本日の宿に向かう。
本日の宿は農家の夫婦の家。

ベランダからの景色。
庭の先には画角に収まりきらないほど広大なサトウキビ畑が広がっている。

世界の歯医者さんをこの地が支えている。というと、言い方は悪いかもしれないが、それほどまでに果てしなく続いていた。

家に入ると、3匹が出迎えてくれた。
見た途端に飛びついてくる、なんとも人懐っこい方々だ。

その内の一匹は特に懐いてくれて、車に忘れ物を取りに行った際も付いてきた。

可愛く思えてさらに撫で回すと、しっぽをビュンビュンと振り回し、飛び跳ねるように庭を駆け回った。
かと思うと、庭の真ん中で盛大に排便。

これが、俗に言う「嬉し過ぎてう○こ漏れた」というやつか。

流石に引いた。

その後は家でゆっくりしながら、今後の計画を立てる。

クリスマスや年末年始は想像以上に予約が埋まってきており、早めに色々と決めて置かなければならない。

何も決めずに、きままに放浪する旅にしようというコンセプトとは矛盾している状況でなんとももどかしい。
大きな波には逆らえないか。

今回の旅で色々と人の家に泊めてもらっているが、皆自分の余裕を人に分け与えているかのよう。

広い家や多すぎる食材など、今まで持て余していたものを他人に譲ればいいじゃないかという気概を感じた。

経済的な余裕を持つことも大切だが、社会や環境にそれらを還元してくことの大切さに気づいた気がした。

会社員時代は感情論や客観性に欠ける考え方が苦手だったが、今は少し自分の中で変化が生まれている気がする。

今回の旅で、景色や食事ではなく人との交流が一番人を変えていくことがわかりました。

「出会い」なんてワードを使うと、アムウェイを彷彿してしまいますが、今後訪れる出会いの一つ一つを大切にしていきたいと思います。

まさに一期一会。

今まで関わってくださった人たちにも改めて感謝です。
ありがとうございます。

皆さんのサポートは無駄にはなりません。