優しい夜々に

耳に触れたあなたのくちびるは
少し冷めたあんまんだったのかも知れない

首筋に優しく触れたくちびるは
食べ頃のむしぱんだったのかも知れない

離れてしまうたび
少しづつ温もりが曖昧になって

ただやわらかいだけの
思い出になってゆく
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