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「感じたことや聞いたことを深く考え表現する〜21歳日藝文芸学科生」【EPISODE.11】

▶︎プロフィール

ことりさん(21)

東京都出身。日大附属の高校卒業後、日本大学芸術学部(日藝)文芸学科へ進学。現在三年生。

▶︎はじめに

ーまず、珍しい学部だと思いますが、ことりさんが入学するに至った経緯を教えてください!

ことりさん:小学生の頃から、絵や物語を描くのが好きで自由帳にたくさん書いていました。その頃から絵と物語(ストーリー)に関連する職業に興味を持っていました。中学生になって本を読むことも好きになり、高校を選ぶ頃には、日本大学芸術学部への入学を希望していました。少しでもそこに入りやすい道を、と考えたとき日本大学の付属校への入学を決断しました。

ー中学生の時から大学を見据えて進路を選択したのですね!高校へ入学後はどうでしたか?

ことりさん:高校へ入学後、他の学部を目指した時期もありましたが、高校三年生の夏になり、やはり芸術学部へ進学したいと考えました。絵をやりたいと思っていましたが、絵の専門の塾にも通っておらず、実力的に厳しい時期(高校3年夏)になってしまっていました。そこで絵の学部は諦めて、本を読むことが好きだったことから、文芸学科を選択して受験の準備をしました。見事AO入試で合格して入学を果たしました。

▶︎日本大学芸術学部とは

ー日本大学芸術学部はどんな学部ですか?

ことりさん:美術、デザイン、演劇、放送、写真、音楽、映画、文芸の8学科からなる学部です。どの学科も創作活動をしているので他の大学や学部とは違う独特な雰囲気のある学部だと思います。それぞれの学科内だけでは完結せず、グループで制作を行っている人たちもいます。それぞれの得意分野が活かされて、自分の学科だけでは表現できないことも、協力して一緒に一つの作品を作ることができるところは魅力的で面白いです。

ー文芸学科はどんな学部ですか?

ことりさん:個人で黙々と作業をする授業が多く、よく大学である”グループワーク”をする機会はほとんどありませんでした。小説やストーリーの組み立て方を学び、唯一のグループ授業であるゼミに所属して、作成した作品(小説、詩、漫画など)を年に一度発行するゼミ雑誌に載せています。ドラマや舞台の脚本を書く人もいます。

ーどんな学生が多いですか?

ことりさん:おとなしめな人が多いイメージです。自分の世界に篭って小説を書いている人もいます。実際に先生からは「孤独でしかいい文学作品は生まれない」と言われることもあります。ですが、私はいろいろな人と関わって、様々な経験をしてこそ、いい作品を思いつくことができると考えています。自分の殻に閉じこもって作品をたくさん書く人もいるけど、社交的で友人関係が広く見える人の作品では驚きも多く、優れていると感じることもあります。

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▶︎ことりさんの学び

ー文芸学部の学びで今興味を持っていることはなんですか?

ことりさん:今は特に漫画に興味を持っています。自分が感じたことや友達から聞いたことを深く考えることが好きで、それを人に共有したいと思っています。その表現方法は小説でも漫画でもいいのですが、もともと絵が好きなこともあり、高校の時から漫画には興味を持っていました。絵だけでは技術が足りなくても、ストーリー性を持たせたら絵に価値が生まれるのではないかと考え、漫画に興味を持っています。

ー漫画についての勉強はどんなことしていますか?

ことりさん:一年生の頃から興味を持っていた漫画実習という授業を履修しました。文章は小説を読む人であればなんとなく形にはできると思いますが、絵は文章と違って、どう描くのかしっかり学ぶことが必要だと思います。まずはその絵が何を表しているのかを読む人に伝えなければ漫画は成立しません。好きな漫画家さんの作品を、ストーリーの流れごと学びたいので、コマの一部ではなく丸ごと模写して学ぶこともあります。

▶︎大学卒業後について

ー進路はどう考えていますか?

ことりさん:今ちょうど就職活動の時期で、悩んでいますが…まずは就職をしてみようと考えています。美術系の大学は自由な生き方の人が多く、先生からも就職だけが道ではないと言われます。
就職しようと思ったきっかけは、OBOGの話を聞く機会があり、卒業して一度は就職してフリーになったり、自分の会社を立ち上げている人がいることを知りました。なので一度は、雑誌、本などの作成に携わることができる仕事につきたいと考えています。
もちろん、絵や漫画を仕事にできたら本当に嬉しいですが、今は技術が足りないと感じますし、ネットで好きなときに作品を発信できます。何歳からでも遅くないと思うので、一旦趣味の範囲で続けて、技術を伸ばしていきたいです。

▶︎さいごに

ーお話ありがとうございました!さいごに進路を考える皆さんへメッセージをお願いします!

ことりさん:自分のやりたいことだけはどんな形でも続けた方がいいと思います。好きなことを大切に、頑張ってください!

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幼い頃から好きだったことに着目して、”やりたいこと”に向き合う姿。様々なことを深く考えて、作品を生み出す姿。周囲からの刺激を受けとめ、成長しようとする姿。とてもキラキラして素敵だと感じました!

みなさんも進路選択で迷ったときには、本当にやりたいことは何か、自分のことを振り返って、深く考えてみるのもいいかもしれませんね!


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