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NZ life|早く寝るのは贅沢なこと

ニュージーランド生活40日目。
天気くもり。気温19度。ちょっと肌寒い。

昨日はぴかぴかのお天気だったので、やっぱり「仕事なんかしてる場合じゃない!」という気持ちで午後を過ごした。

けれど仕事はしなくてはいけないので、通り過ぎていく風を頬に感じながら、陽気な日差しを眺めながら、心地よく作業ができた。良しとしよう。


自分をご機嫌にさせるため「終わったら夕陽を見に行こう」と意気込み、仕事をさっさと終わらせ、シャワーを浴び、着替えてサンダルをつっかけたところで、背後に視線を感じる。

振り返るとベッドのそばに眠気が立っていて「本当に行くの?」と不安な顔をしている。

今日は気持ちがのびやかだし、穏やかなまま眠りについたほうが幾分か幸せかもしれないと思って、サンダルを脱いで部屋に戻った。

早めの時間に寝るのは、この上ない贅沢だと思う。




早く寝れば当然早く起きれるわけで、今日はお布団から抜け出すのに苦労しなかった。

夏だというのに朝晩は冷え込むせいで、冷え切った部屋に出ていくのは勇気がいる。でも今朝はすんなりと起きれて、とても調子がいい。


完全に抜けたな、と思った。

ここ最近続いていた心の不調や身体の不調が、少しも感じられない。不安とか興奮がない穏やかな状態で、異常な食欲もどこかに消え失せている。負のスパイラルから抜け出せたに違いない。


知らずに抱えていたストレスのせいか、ずっと何かを食べ続けている生活だった。

美味しくて虜になってしまったクッキーも、もはや麻薬のように貪り食べてしまうし、ご飯を食べてもすぐにお腹が空き、大量のラザニアをレンジでチンして食べていた。(私はレンジでチンがひどく苦手なので、この時点でとても異常)


ストレスのせいか、あるいはホルモンバランスの乱れのせいか。

何かを食べ、苦しむほどに食べ、その苦しみを忘れるように食べ、おかげで肌は調子が悪いし、顔も浮腫むし、身体も一回り大きくなったような気がする。


そんな負のスパイラルからようやく、抜け出せた気がする。生まれ変わったような気さえする。

昨日の夜、サンダルをつっかける私の背中をじっと見ていた眠気は、抜け出せる時期が来ていると分かっていたんだと思う。そしてその眠気を信じて部屋に戻った私は正しかったのだろう。

規則正しいリズムで生活して、正しい量のご飯を、正しく食べる。生活があるべき姿で整っていると、信じられないくらい気持ちよく過ごせる。

いつもと同じ時間だけ働いたのに、いつもよりあっという間に終わった。完全に抜け出せたな、と思って少し誇らしい。


ニュージーランドは夏といえど年末なのだ。
1ヶ月程度で身体が適応できるほど、私は器用じゃない。

年末の忙しさを私が忘れていても、身体はちゃんと記憶していたのだろう。「無理しないで早く寝よう」と語りかけてくれた眠気にありがとうを伝えなきゃな、と思いながら枕のカバーを交換する。

今年ももうすぐ終わるらしい。

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