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30代のわたしが「自転しながら公転する」を読んで刺さりまくったわけ
30代、絶賛色々なことを考え中。
そんな私にぴったりだとおすすめされた本、
山本文緒さんの「自転しながら公転する」を読んでみました。
内容は、30代の女性が、親の介護を機に、
東京での憧れの仕事を辞め、
地元にも戻ってきて、
地元のモールで働く話。
親の介護、恋愛、仕事、
どんどん自分にふりかかってくることを
頑張らなければならないが…
30代、40代になってくると、
自分のことだけではなく、
家族のことで色々あることも。
そんな同年代の彼女の生活をのぞき、
刺さりに刺さってしまいました。
※ここからネタバレを含みますのでご注意ください。
∞
- 自分の人生なのに、誰かが何とかしてくれると思っていない? -
主人公の都が落ち込んでいる時に考えたこと。
何も決められない、臆病な子供だ。
自分の人生なのに、誰かが何とかしてくれると思っている
これを読んでハッとしました。
これって、数年前に気づいたこと。
自分の人生に責任をもって、
自分自身で自分自身の人生を生きようと思っていた。
でも、できていなかったから。
- 不安を誰かのせいにしていない? -
主人公が悩んでいる時に、友人に言われる一言。
都さんが持っている不安は、
貫一さんの将来じゃなくて、
自分への不安じゃないですか
これにも以前に身に覚えがありました。
自分の不安を、
自分が一番納得しやすい
筋書きに書き換え、
それを信じようとする。
不安や不満の対象を
自分から他者へずらすことで、
その筋書きができる。
本当は心のどこかで、
そんなことをしても無駄なこと、
変わるべきは自分と気づいているのに…。
…わかっているのに実行できていないことが多すぎました。
理由は簡単。
当時は言葉だけを理解して、
本質的に理解をしていなかったから。
- 本質的に理解をしてる? -
人とコミュニケーションをするとき、
話し合いをするとき。
なぜこの人はこれを言うのかな?
ということを考えたことはありますか?
例えば
「わたしのマグカップを勝手に使わないでほしい」
と言われたとします。
それに了承すれば、
今後はそのマグカップを使わないと思います。
後日、その人のお皿を使用しました。
そしたら「わたしのお皿を勝手に使わないでほしい」
と言われるかもしれません。
お皿の件にも了承し、
その人のマグカップもお皿も使いません。
でも後日、その人のお箸を使用した際には
「わたしのお箸を勝手に使わないでほしい」と言われるかもしれません。
このようになってしまう理由は、
言われたことの本質を理解していないから。
おそらくその人の意図としては、
「わたしのものを勝手に使わないでほしい」
だと思います。
しかし、「わたしのマグカップ」を使用した後、
「わたしのお皿」「私のお箸」を使用したのは、
「わたしのマグカップ」さへ
使用しなけでばいいという認識でいたから。
人とコミュニケーションをする上でも、
自分の考えていることをしっかり把握する上でも、
本質の理解はとても大切だと思っています。
- 印象深かったセリフたち -
そんな色々なことを考えさせれれる本
「自転しながら公転する」の中には、
他にも印象深いセリフがたくさんあります。
明日審でもいいように、
でも100歳まで生きても大丈夫なように、
どっちも頑張らないといけない。
「明日死んでも後悔しないよう」に
とよく言われるけど、
明日は死なないことの方が多いと思います。
だから、実際はその時まで
生きても大丈夫なように
準備しておかなければなりません。
夫や世間からかけられる圧力ばかり気にしていたが、
自分がかけていた圧力には無自覚だった。
自分で自分にかけてしまっている「呪い」のようなもの。
気づかないだけでたくさんあると思います。
結婚しなきゃいけない、
子どもを産まなきゃいけない、
貯金しなきゃいけない、
もう若くない…
たくさんの「~ない」。
実際はそんなことないのかもしれません。
たくさん考えて、本質を見て、
あなたがいいと思う人生を歩んでいけますように。
∞
他にも印象深いセリフ、
ハッとさせられること、
刺さること、
たくさんの気づきがある小説だと思います。
最高におすすめの小説なので、
ぜひ機会があったら読んでみて頂けると嬉しいです。
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