見出し画像

やった方がいいことは、やっぱりやった方がいい。

いま、悩みってあるかしら?

何か始めようかな、とか転職しようかな、とか、恋人と別れようかな、とかそんなこと。


それとも、悩みはない?

やりたかったことは出来てて、好きな人とだけ一緒にいれて、心地よい街に住めてるからそれでOK?




悩みのあるなし、そのどちらであったとしても、やった方がいいことは、やっぱりやった方がいい。


確か、大学生の時だったと思う。高校からの同級生で大学も同じだった男友達が、カナダに短期留学しようかどうか迷っていた。何かの会話の流れからそんな話になって、私はなぜ迷っているのかも聞かずに質問した。

「留学した方がいいと思ってんの?」

彼は答える。

「そうだね、人生が変わるかもだし、就活にも活かせるかもしれないし」

ふーん、そんなもんかね、と思った後、
私は言った。

「やった方がいいことはね、
 やっぱりやった方がいいよ」

彼はニヤつく。

「たしかに(笑)」

そう言ったらすぐ、
彼はカナダにゴォーーっと飛んで行った。


やった方がいいことは、
やっぱりやった方がいい。


小泉進次郎が言いそうだ。

が、真実だと思う。


「これをやったら、
 ああ思われるんじゃないか」

「こう言ったら、ああ思われないか」

そう思って二の足を踏むことってよくある。

それは例えば相手を褒めること。


デートで彼女が新しいピアスをつけてきたとする。右側の髪の毛だけを耳にかけて待ち合わせ場所にやってきた。

そこに「気づけない」彼氏さんは、ここでは出てこない。「気づける」彼氏さんじゃないと話が進まない。


気づいた後、なんと声をかけるだろうか?

頭の中はこうだ。

むっ、このピアスはみたことがあるような、ないような
何か言った方がいいか?
でも前にもつけてたとしたら何か言われるかもしれんぞ
むっ、髪の毛を耳にかけている?
気づいてほしいってことか?
はて、どうしたものか…
褒めたらまた喜ぶだろうなぁ
言った方がよさそうか?
はて…



いや「はて…」じゃねーから!

言えって!


言った方がいいことは、
やっぱり言った方がいいって!


やった方がいいことは、
悩んでないでやれって!




そして逆もまた然りである。

やらない方がいいことは、
やっぱりやらない方がいい。

これもまた真実。


友だちからこんな相談を受けたとする。

「なんかさ、簡単なバイトがあるって聞いてさ」
「ほう」
「お年寄りの家に電話をかけるらしいんだよ」
「む」
「で、キャッシュカードがどうたらこうたらでって話して、これから警察が行きますからって言うらしいんだよな」
「むむ」
「この電話かけるだけで10万円くれるんだと」
「むむむ!」
「どうなんだろうなあ、このバイト」


いや、やらない方がいい!!!

絶対やらない方がいい!!

なんか分かんないけど、絶対やらない方がいいってそれ!!!


例えばここを、

うーん、なんだか本当に困ってそうだしなぁ
社会経験にもなるって思ってるっぽいしなぁ
ここは止めない方がいいかなぁ


いや、止めた方がいい!!!

人として大事な何かが落っこちる音が聞こえる!

勇気を持って止めた方がいい!



と、いうわけ。


だから迷ったら、
「これはやった方がいいことか?」
と心に問うてほしい。


やった方がいいことなら、
やっぱりやった方がいいよ。


悩んでる時間がもったいないよ。


やった方がいいことは、やっぱやった方がいいし、やらない方がいいことは、やっぱやらない方がいいよ!!!





〈あとがき〉
やった方がいいことはやっぱりやった方がいいんですが、そこの線引き、判断が難しいんだよボケって話ですよね。でも物事の善悪を判断するための「自分のものさし」はあった方がいいでしょう。ないよりはあった方がいいものは、あった方がいい、というわけです。本日も最後までありがとうございました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?