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歴史に残るジャンプ漫画の心震わす名シーン3選。

高校時代、友だちから『ONE PIECE』の23巻を借りた。かの有名なアラバスタ編が完結する23巻。主人公ルフィが、悪役のクロコダイルをぶっ飛ばして、最後にビビと別れるあの23巻。

高校時代の私は電車通学だったが、学校からの帰りの電車内でONE PIECEの23巻を読んだ。

そこであるシーンを見て、ONE PIECE全巻を揃えることを決意する。そのシーンがこれ。

構図がいい


クロコダイルはめちゃくちゃ強くて、ルフィはとにかく苦戦する。なんなら2回負けている。

海賊王になりたいルフィに対して、クロコダイルは「この海のレベルを知れば知るほどに、そんな夢は見られなくなるのさ」と言ってくる。

ルフィはそんなのお構いなし。「おれは海賊王になる男だ」「おれはお前を越える男だ」と言って立ち向かう。

このシーンを電車の中で読んだ私は身震いした。なんなら心が震えた。いままで数々の漫画を読んできた気がするけど、このシーンはこうやってここに書けるくらいに印象に残っているんだ。



心が震えた漫画といえば『SLAM DUNK』もランクインしてくる。特に全国大会での山王工業戦はいわずもがな。

最終31巻は、ほとんどセリフが書かれず「絵」のみで状況を説明してくる。あの巻は私が言わずとも漫画界の伝説。

31巻で心が震えるシーンといえばもちろん、ラストの桜木と流川のハイタッチシーンをみんな挙げると思うんだけど、私としては、山王工業の堂本監督のこのシーンを挙げたい。


ズオーーーーー!


このときの山王工業は歴代最強の絶対王者として描かれ、エースの沢北を中心に、慢心が一切ない。

無名の湘北高校を相手にしても事前にきちんと戦力を分析し、万全の体制で挑んでくる。主人公の桜木が所属する湘北高校はチャレンジャーとして試合に挑むが、戦況はどんどん悪くなる。

が、試合後半、桜木と流川の活躍で、徐々に王者山王を追い詰めていく。

若き名将、堂本監督がどんどん焦っていく過程がおもしろい。「止めろォ! はやめに止めろォ!」というセリフに全てが詰まっている。試合終盤、山王のエース沢北がとどめとばかりにゴールを奪う。

とどめだぁ! のゴールからの以下のガッツポーズである。実力のある人間たちがチャレンジャーに追い詰められ、焦り、でも突き放し、からのこのガッツポーズである。

「ヨッシャー!」が聞こえてくるすごい絵だ


万事休す……かと思ったら一人だけあきらめずに走ってる奴がいる。

「取られたら、取り返せ」とばかりに目の前のゴール目指して走ってる奴がいる。主人公の桜木花道だ。こいつだけはあきらめない。


ダダダッ!


全読者の「行けーーーー! 桜木ーーー!!!」が聞こえてくる。このシーンを私が初めて読んだのは、高校の休み時間だった。

貸してくれた友だちは、結末を知っているわけだから、集中して読んでいる私を見てニッコニコだった。集中しすぎて、漫画の中にダイブしそうな勢いで読んだものである。



心が震えた、とは少し違うが、読んでいて最もワクワクしたのは『ドラゴンボール』の19巻と20巻で描かれる、孫悟空とベジータのバトルシーンである。

19巻のタイトルは「いそげ! 孫悟空!」で20巻のタイトルは「天下分け目の超決戦!!」であり、これはマジで覚えている。「天下分け目の超決戦」ってカッコよすぎるだろ。

悟空とベジータが戦いを始めるシーン。このポーズがいくらなんでもかっこよすぎて鼻血が出そうだった。


マネしたわぁ


心を震わせるシーンや、ワクワクするシーンには共通点がある。主人公が強敵に挑戦するのだ。しかもあきらめない。

ONE PIECEで言えば、主人公ルフィが強敵クロコダイルに立ち向かうし、SLAM DUNKで言えば、主人公桜木花道が山王工業相手にひるまない。ドラゴンボールなら主人公の悟空が、ベジータ相手に戦いを挑む。

心震わす物語は「主人公が逆境の中に飛び込んで懸命に何かと戦う」というシーンが必ずある。

いいね。

とてもいい。

要は漫画って、いいよね、という話。


<あとがき>
結局ジャンプ漫画です。サンデーもマガジンもいいのですが、結局はジャンプ。友情・努力・勝利のジャンプです。マジでみんな気合いが入ってるんですよねぇ。応援したくなっちゃいます。ほんとに好き。大好き。ずっと読んでられます。今日も最後までありがとうございました。

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