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占い師への相談の8割は、不倫相談ですってよ。

先日、喫茶店で作業していたところ、40代の女性2人の軽妙なトークが耳に飛び込んできた。前にもこんなことがあった。喫茶店で誰かの興味深い会話が聞こえてきて、作業を中断する経験。


▶ファミレスで聞こえてきた女子大生の会話


「またまた申し訳ない」と思いつつも、私の耳のパラボラは「ウィーン」と音を立てながら完全にそっちをむいちゃっているので話を聞いていると、どうやらその女性2人は職場が一緒のようだ。

2人の職場にいる男女がどうやら不倫関係にあり、その2人に対して思うところを辟易しながらも軽やかに話し合っている、というところであった。



「ねぇ知ってます?占い師への相談の8割は不倫相談らしいですよ」

「えっ、そうなんですか!」

そうなんだ。不倫相談って多いんだ。
この人、よくそんなこと知ってるなぁ。


「結局そういう状況の人って誰にも相談できないから、承認欲求を満たすために占い師に相談するんですって」

「たしかに、誰にも言えませんもんねぇ」

言えないだろうなぁ。経験者でもない限り、理解してもらうのは難しいだろうなぁ。


「でもね、占い師が『よくないので別れなさい』って言ってきたとして、相談者って別れると思います?」

「いやぁ、別れないでしょ」

別れないだろうなあ。
このままいくと破滅して三代先まで呪われますよ、と言われたって別れない気がする。だって恋は盲目だから。恋だから盲目なのか、盲目だから恋なのか、もはやどっちが先かわからない。いや、わかるか。わかるね。 


「だから結局のところ占い師がなんて言うかといえば『大丈夫ですよ』って背中を押すんですってよ!」

「じゃあ相談しても意味ないじゃない!」

(たしかに!意味ないな、それ!)

「そう、だからみんな話し相手が欲しいってことですよ」

「ですね~」

(それは分かるよ)

「だからあたし、占い師になろうかな」

「ったー!ケッサク!できそう!」

(俺もやろうかなぁ笑)



話を聞くだけで「1時間3,000円」みたいなお仕事も最近あるでしょう。重要なことは相手を否定せず、ただただ承認してあげるだけ。

これ、誰でも出来るよね。そこに「占い」というものが介在するだけで納得のいく値段になったりするわけでしょう。そうなると占いってすごいんだなぁ。


(この話をしている2人、なんだか建設的な会話をしているなぁ)と個人的に訳の分からない感心をしながら喫茶店をあとにした。



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