早朝5時に起きて外を走りたい人って、多いんじゃないの?
ある夏の日、ふと思い立って妻に言った。
半にやけの妻を尻目に、明日は朝5時に起きて、近くの公園をランニングするのだ、と心に決める。
形から入ることはしたくないから、適当なTシャツと短パンを用意して、適当なスニーカーを玄関に置いておく。
ランニングしてもスマホの揺れが気にならないスマホ収納ケースは昔買ったから大丈夫。
早朝5時。
ばちっと起きて、顔も洗わず寝ぐせのまま着替える。用意していた服に着替えて外に繰り出す。
よし、今日から俺は変わるんだとばかりに外を走り始める。我が家は札幌市内の中心部にあるから、大通公園は目と鼻の先。
夏だから気温は20℃以上。
朝陽が昇ってきたタイミングで気分も上々。
洒落てるビートにのってく。
朝にふさわしい音楽をAir Podsで聴いちゃったくらいにして、すっかりいっぱしの市民ランナー。初日でいきなり10kmくらいをハイペースで走っちゃう。
夏の早朝、大通公園には、朝陽に向かってヨガをする男女がいたりして、もうその光景を見るだけで一段上の人間になった気分。
家に帰るころにはすっかりヘトヘトで筋肉痛がもうやってくる。
で、次の日の朝5時。
スマホに起こされた私は、
ベッドの中でこう言うのだ。
そんなことを毎年3回は繰り返している。
決意を新たにしたころには雪が降って「うーん、春になったら走ろう」と思う始末である。
大人になってから、ランニングが2日連続で続いたことがない。初日で飛ばしすぎちゃう。翌日には身体が板チョコのようにバキバキになる。
妻に言われる。何回も。
でも飛ばしちゃう。ついつい。
札幌は雪が溶けてアスファルトが見えてきた。
ランニングにぴったりの季節がもうすぐ来る。
さて、この春はどうなるかな私。
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