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メジャーかマイナーか

「メジャーなものにしか価値はない。」

 先日、youtubeで普段どんな動画を見ているか、という話題になった時に友人はそう言った。私の動画履歴を見て発した言葉である。
 「マイナーなものは内輪受けだから」とも言っていた。
 自分は特にメジャーかマイナーかを意識せず好きなものを見ているのだが、結果としてマニアックで(おそらく)マイナーな部類の動画ばかり見ている。

メジャーなものは放って置いても平気

 ところで、メジャーなものいうのはこちらが何もしていなくても勝手に情報が入ってくる。人気な商品や話題の映画、ニュース、流行のファッション、アイドル、有名人の話題や動画など、洪水のように巷には溢れている。放っておいても、簡易な情報までなら簡単に得ることができる。むしろ無視することの方が難しい。

 一方、マイナーなものというものはその辺に情報が転がっていない。自ら探しにいかなければ情報にたどり着けない。専門的なものだったり、ある程度知識がないと理解できなかったりするものもある。そのようなものは情報を得るのにコストがかかるし、情報にありつくまでの難易度が高い。だからマイナーになってしまうのだが、質は高いものも多い。

 したがって、出来るだけたくさん、いろんなことを知りたい場合には、マイナーなことを中心に調べていくのが効率的だ。なぜなら、マイナーなものはその情報を得るために少々努力をしなければならないが、探しに行く過程で知識がついたり情報を得たりするなど副次的に得るものが多い。これらのことから、私の場合はどちらかといえばマイナーなものを大事にしている。
 メジャーな情報はわざわざ探さなくてもその辺に転がっている。好むと好まざると勝手に目や耳に飛び込んでくる。メジャーなものだけを追うならばメジャーなものしか知ることはできないが、マイナーなものを追うと必然的にメジャーなものもマイナーなものも知ることができる。

情報の価値

 このように書いてきたが、メジャーとマイナーのどちらに価値があるか、ということは判断しかねる。それは、人によって、その情報が価値があるかどうかというものは変わってくるからだ。例えば、人に話題を合わせることに価値を置いている人ならメジャーなものを追えば良いのである。

 ものや情報の価値はメジャーかマイナーかで測れるものではなく、その中身なのではないだろうか。

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