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働く場所の選び方

少し前に気になる記事をみかけましたので、私ならどう思うかを書いてみます~
(実は、就活のイベントで大学生によく聞かれる質問の一つです。)

新卒の就活活動のときに、友達からベンチャーにいくと思っていたといわれていた私。
でも、大企業を選びました。

そして、5年間働いて、ベンチャーに転職しました。
大学生の頃に感じたこと、転職するときに感じたことを、結果をあわせた振り返りをしてみようと思います。

自分の感覚を信じる

私の価値観は別途お話した通りなんだけど、新卒で働く会社を探すときに感じたことはたくさんあります。

ものづくりに関わりたい、在庫の分析がしたい、マイペースで推進力があると言われていた私。
在庫関係をやりたいならメーカーでしょ、ベンチャータイプの性格してるよね…と何度も言われてきました。

でも、私からすると本当にメーカーは相性悪いのかな?ベンチャータイプって何?とか疑問がたくさんありました。
なので、説明会だけではなくて、インターンとか気軽なイベントに参加して、自分で見て感じたことを信じてみようと思いました。

<欲しいものと足りないこと>
当たりはずれもあると思うけど…
メーカーで在庫管理システムのついて聞いたら、商品がメインなので、システムはおまけみたいなことを言われました。
正しいと思うけど、ガッカリした。
逆に、私はものづくりよりも在庫の分析という機能に意味を見出していることに気が付きました。

研究室内にベンチャーがいくつかあって、アプリをリリースしたりしたけど、他の会社にパクられたことがありました。
その時は、腹が立つと思う以上に、開発スピードに驚きました。
参入障壁をつくる力や開発力が足りていないことを痛感して、自分の力不足を知りました。

学生時代のアプリは遊び半分で作っていたんだけど、心からやりたいと思うことではないと小手先の器用さだけでは勝てない世界があるんだな…と社会の厳しさを感じました。
なので、ベンチャーにいくなら自分が絶対に譲れないものを完成させるためにいった方がいいと感じて、まずは私は自分がやりたいことの絵を描き切る能力と実行のための能力を養って、うまく理解できない偉い人の思考を理解できるようになろうと思いました。

私がやりたい在庫の分析って、当たり前のようにやっている人もいるし、逆に興味がない人には全く興味がないんだよね。
分析したところで、今より良い未来が待っているかもわからないので、もっと結果がわかりやすい分野の方がニーズはあるし。

自分で会社を立ち上げることを考えても、能力不足もあるけど、老舗が多いものづくりの世界に小さな会社は簡単に太刀打ちできないということも感じていました。
結果、私がやりたいことで独立って、めちゃくちゃむずかしいじゃんと気が付いた。

働く環境の大切さ

そんな中、外資コンサルのインターンにも参加しました。

私は外コンという存在を知らなくて、インターンのキャッチフレーズがカッコよくて、残り10分の段階でエントリーをしてみたら、トントン拍子で選考が進んで、合格しました。
実際に何しているのかは知らなかったけど、参加してみたら、ワクワクする問題定義、社員や参加者がおもしろい人ばかりで、惹かれていきました。

周りの人からは、外コンは死ぬほど働く、能力がすべて、冷たいとか言われていたけど。
インターンで出会ったのは、誰よりも結果を大切に、仲間を大切にする人たちでした。

勿論、結果を出すために死ぬほど働くこともあったし、節々から厳しい空気を感じることはありました。
でも、困っているときにもらえる一言や結果を出した後にみんなで喜びあう姿、ライバルチームをおちょくりつつ労う姿勢に、私は感動しました。

やりたかったことが叶う!ということは勿論だけど、この人たちと働きたいと思って、就職を決めました。

実際に働いてみたら、しんどいことや良い結果を手に入れらないことは何度もありました。
それでも、出会う人は魅力的な人が多いし、能力があがっていく実感はあったので、良い環境だったと思います。

新しい価値観に出会う

外コン生活は割愛して、転職に踏み切った話。
目標や性格にあっていた会社だったけど、最後の年に出会ったプロジェクトで価値観が少し変わりました。

物流や製造現場にロボットを導入して、AIを用いて効率的な世界を創りましょう。…みたいな案件。
世界初の試みで、ハードウェア屋さんとの打合せやAIチームなどと関わることが増えました。

これまではビジネス戦略やITの話がメインだったので、 小さい頃に夢見たハードウェアまで繋がれたことに驚いたし。
ハードウェア×ソフトウェアの組合せって、結構難しいと思うんだけど、これが実現できたら私が好きな在庫の分析は新しい方法論が生まれたりしないかな?と感じました。

でも、この案件がほんとーにむずかしい。
ハードウェアの知見がなくて、同じ日本語なのに会話がうまく成立しない。コンサル屋さんはモノを持たないので、ハードウェアを持つことができない。
このジレンマを解消するには、ハードウェアとソフトウェアの両方を得意とする組織はないのか?と気にするようになりました。

そして、あちこちの会社をみていたら、AIベンチャーのロボット部門を知りました。
AIに興味があるわけではなかったけど、それこそパワーワードなので、チャンスが手に入りやすい気がしました。

ゆるふわなエージェントさんが紹介してくれて、面接前に気軽に遊びにきていいよーと言われて、ふらふら伺ったら、感じも良くて。
実際の面接ではロボット部の人たちにお会いしたけど、私が案件で苦労した内容の回答を持っていたり、こたえを導くために苦労した話を聞いて、この人たちに惹かれて転職を決めました。

AIロボットのコンサルとして入社しましたが、タイミング的にもプロダクト開発の必要性とアイデアを出したことにより、プロダクトマネージャーとして扱われるようになりました。

これまでにプロダクトマネージャーの存在を知らなかった私は、なんだそれ?と思いつつも、信頼していた先輩から「あなたはビジョンを描くのが上手で、あなたの描く未来に期待する人が多い」と、それはプロダクトマネージャーとしての一番大事な素質だと思うと言われて、このポジションを気に入りました。
それこそ、未知の世界を描いて実現することは難しくて、うまくいかないことばかりだったけど、1年経った今はやってよかったなと思っています。

環境の選び方

ベンチャーと大企業で働くことのちがいは?と思うけど、違いはあれど、必要とされていることを見つけて、それの解決策を確立するということに違いはありません。

ただ、確率論の問題で、大企業の方が人が多いので相性の良い人は見つけやすい可能性が高かったり。
知らないことを知るチャンス、向いているポジションに挑戦しやすい可能性は高いと思います。
あと、わからないことを聞ける人が多いので、サポートをしてもらえる可能性も高いかな。

勿論、希望していたポジションを手に入れることはむずかしさもあると思うけど、ちゃんと努力していれば手に入ると思います。
実は学生時代の研究を評価されたのか、一番はじめに在庫の分析案件を手に入れました。
私の運がよかったこともあるけど、それ以外も5年間すべてのプロジェクトに満足できるほど、楽しく過ごせました。

ベンチャーの場合は自分で進めていくことが大切だと思います。
タイミングとかにもよるけど、他の人も自分に必死な可能性が高いのでサポートとかはちょっと弱い気がします。
アドバイスなんてなくても僕はできるよ!って人もいるかもしれないけど、社会の問題って本当にいろいろあるので、頼れる先輩や可能性が多い世界の方が結果を出したり成長できる可能性は実は高いと思います。

自分がやりたいことに対して、どうやったら実現できるかも自分で描けて、実現するための技術・メンタルを持っている人。
やりたいことのために、ただただ闇雲になれる人はベンチャーに向いているとも思うけどね。
なんとなく、ベンチャーかっこいい!でいくのは、私はおすすめしません。

相性が良くなければ転職できる時代だけど、はじめて働く環境って価値観に与える影響が大きいと思うので、悩んでいる人は自分が納得できるように考え抜いてみてね。

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集団は個人より賢い。
リーダーにとって最も重要な資質は聞いて学ぶ能力です。
なぜならば誰も全てを知る事は出来ないからです。

by エリック・シュミット

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