SSRIで軽く躁転した話

PMSで処方されたSSRIを初めて飲んだ夜(ちなみにレクサプロです)。

3時間で目が覚め、そこから全然眠れなくなった。しかもいつの間にかすごい吐き気がする。腸もキュルキュルいっている。けっこう副作用すごいじゃん!しょうがないのでスマホを眺めるなどしてやりすごす。

さらに3時間ほど経ち、もう夜が明けているはずだと気づく。少し吐き気も落ち着いてきた。朝だしシャッターを開けてみよう。開けてみるとやはりもう朝になっていた。そのとき「!?」となった。

いつもなら、『この部屋ほんと日当たり悪いな!(苛々)』と思うのに、その日は『光が美しい……』と思った。これがセロトニンの効果か!?しかも全然寝れていないのに、身体が全然きつくない。というかむしろ幸せ!『覚醒剤とかコカインとかってこんな感じなんじゃないだろうか……』と横になりながら思った。

でもちょっと寝たいと思った。その2時間後、やっと眠気がやってきてくれて、3時間ほどうとうとした。起きて、まだ少し気持ち悪いけど朝食を食べたら意外と食べられた。腸がキュルキュルいっていたので下してしまうのではないかと思ったが、ほどよく快調(快腸)だった。

そして散歩に出た。……なんだか世界がvividに感じる!いや、色は普段と同じなのだが、よりvividに感じられる不思議。しかも、道端に綺麗な花が咲いてるとか、細かいことに色々と気づける。なんか散歩がすごく楽しい!

お昼にはほとんど吐き気がなくなっていたので松屋に入った。普段、牛丼屋に1人で入ると惨めな気持ちになるので入れなかったのに、この日は何の抵抗もなく入れたどころか、気分良く生姜焼き定食を食べられた。これが普通の人の心持ちなのか……?だとしたら楽すぎない……?何がなんだかわからなくなった。でも、SSRI最高!と思った。 

そこから何日か、気分の良い日が続いた。以前の私だったら『あれやらなきゃ、これもやらなきゃ、やばいやばい』というモードがデフォルトだったのだが、なぜか常に『なんとかなるだろ』と思えた。過去のつらい出来事を思い出しても、特につらくなくなった。一方で、タスクを忘れてしまう、ということまで起こった。いつもなら午前中に次の日のゴミ出しをしていたのが、夕方になってからそのことに気づくとか、月曜に振込みしようと思っていたのに忘れて火曜になってしまうとか。

でもとにかく、楽すぎた。ポジティブな人ってこんな感じなのか……?(これはいまだによくわからない)

しかしながらこのハイな感じも、不眠や吐き気、腸のキュルキュルが次第になくなるとともに消失した。そしてただの「平常心」になった。そっか副作用だったのか。そりゃそうだよな。残念……。

かくして、以上の体験はSSRI副作用の躁転であったと考えられ、不思議体験としてここに記すことになった。このお薬は今後も飲み続けるか迷い中。吐き気はおさまったけど、胃の不快感だけが消えず、食事が進まない。うーん、悩ましい……。

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