『宝物になった』こころできらめいてる絵本と詩{読み返したい本記録 3}
事務的なノウハウ本の文が入ってこない時や、納得感やこだわりが強いとき、あえて抽象的な表現が心に届くことがある。
そんな元気をもらうための本棚。今回は絵本と詩。
どれも読んでから数年たっていますが、今でも覚えているくらい印象的だったので記憶のままに書いています。
よかったら、誰かにつながってほしい。未来の自分への手紙でもある。
* * * *
『ぺツエッティーノ』
自分は未完成で誰かの部分品だと思っている。
そんな主人公が探しに行った先で見つけるものは何?
登場するのは、レオ・レオニの絵で抽象的に表現されたキャラクターたち、
外見じゃなくて、心の形を見て描いたみたい。
1ページ1ページを愛でていたくなる絵本。大人だからこその感じ方もありそう。
普段、抽象表現にピンとこない人が、この絵本は買って自宅に置いていた。それを思い出したので記録しておこうと思った。読書で今の自分を作り上げたような人だから信頼している。
今日はその人の後ろからひょっこりメガホン片手に顔を出してアピール。隣人の威を借る本紹介。
* * * *
『のはらのうた』
ずっと生きている *大木* にとっての大事なもの。生きていて良い理由。
自信満々。元気な *カマキリ* の、照れちゃう本音。
恥ずかしがり屋な *みのむし* の明日の自分への小さな約束。
自分の感性を持ち、今を味わいきって生きているような言葉に心が鳴る。
人間と比べたら、純粋で刹那的な虫や動物、恒久的に思える時間の中で生きる木や風やのはら。
そんなものたちの視点で、言葉が紙から溢(こぼ)れて、芽吹いてくる。
本の中にも のはら があるよ。
全6巻(版画版・絵本版もあり)
心のきらめきを忘れないように、我が家では1年に1巻づつこの詩集を購入して本棚に並べている。
もうすぐ今年で3冊目がうちにやってくる。待ち遠しくも、今年の1冊をまだ大切に読んでいる。
個人的な本棚日記を読んでくださってありがとうございます。
良い1日を。
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