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二月尽

誰かに見つけて欲しいと願いながら、
同時に、人に理解されないことを求めている。
そして深海の底でひっそりと、
創造力という酸素が尽きる瞬間に少し怯えている。

辺りは静かで、僅かな感情の揺らぎが心地よい。
好きな色の泡(あぶく)だけを喰らって生きる。
いつも些か手札が足りない、仲間外れの如月(きさらぎ)のように。



その二月も今日で終わりを迎えた。

いかなる場所でも、春は等しく輝いている。

二月尽(にがつじん)

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