見出し画像

土筆

頭がこんがり茶色くなって、笠が開き切っている土筆(つくし)を揺すると、黄色い胞子が飛ぶのが見える。
辺りに生えているのは昔から知っていたけれど、初めてそれを見たときは生命の神秘に驚きつつ、花粉もこんな感じなのかと多少ぞっとした。

幸いにして未だ花粉症ではない私は、いつか訪れるやも知れない審判の時を恐れている。各々に許容量のコップがあって、それがいっぱいになると発症するというのは本当なのだろうか。(調べたが根拠がないらしい、そして、コップ理論、バケツ理論というそうだ。面白い。)



話をひっくり返して土筆に戻るが、土筆は食べられるそうだけれど、食べたことがないので私に味は分からない。
土の筆、でつくし。名前の由来は見た目の通りか。

地面からまっすぐに伸びる穂先。
この筆で書く物語の味も、私にはまだ分からない。

土筆(つくし)




******
今日の昼にあげた蒲公英は、金曜にあげるはずのテーマでした。でも、ちょっと夜、外出してしまったのもあって推敲が間に合わず、春分の日は当日に充てたいし、と今日まで温めておりました。

noteを始めてはや二か月。まだ二か月。
たんぽぽの綿毛の花言葉は「別離」だそう。まさしくそれが当てはまるようなことがありまして、もう届かない手紙のように「noteでよかったこと」タグを付けてみました。頂いたコメントすら無くなってしまうのですね…。

あなたが書いた言葉は、多分いろんな人の心に種として植わって強かに芽吹いているのだと思います。


折れちゃいそうな心だけど
君からもらった心がある。
私の愛するフジファブリックの「ルーティーン」より。

またね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?