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はじめるにあたって

noteを始めてみることにした。
学生時代から、文章はよく書く方だったと思う。
ノートと、お気に入りのペンをもってカフェや図書室にこもるのが日々の習慣であり、それは私の人生には欠かせないものだった。高校、大学時代、いずれも環境や状況は違えど、自分だけのために書く文章は私をあらゆることから救ったし、何より自分が何者かを知るうえで、その時間は他のどんなハウツーよりも役立ったと感じている。

いつからだろう。あまりこうした時間を取らなくなったのは。
社会人になってもしばらくは、続いていたのではないだろうか。結婚して、比較的早くに子供がうまれた、その後かもしれない。

そう、必死だったのだ。若いころから情熱をもって、寝る間を惜しんで世の中を良くしたいと思って仕事をしてきたと思う。やるからには、最高のものを創りたいし、喜んでもらいたい。そして、子どもという未知のものたちを無事に生かし育てることと、それらを同居させるために、書くこと、書く時間はなかなかつくれなかったなぁ。

少し、自己紹介をここで。
2007年に新卒で入社したのは、アチーブメント株式会社という人材教育を提供している会社。今は飛ぶ鳥落とす勢いで成長している会社だけれど、当時はまだベンチャーで、がむしゃらで、若くて、でも志高く、能力の高い最高の仲間がいた。そこで、主軸である個人向け事業の部署ではなく、入社4か月目に配属されたのが、法人向けの組織変革を支援する部署。当時まだ設立して間もない、大袈裟でもなんでもなく「何もない」状態の部署だった。そこからの数年で、仲間と共にビジネスモデルを確立していった。

そしてそれが、アチーブメントHRソリューションズの原型である。中堅大手企業向けに、問題を根本的に解決するための人事コンサルティングを提供しており、完全カスタマイズの研修事業、そして組織開発の事業を柱としている。企業人事や、経営陣の皆さんとともに、「人の生きがい・働きがい」を創造する組織づくりのための、あらゆるプロジェクトに携わってきた。
また別の記事で紹介するけれど、アチーブメントは、選択理論心理学を基礎理論にしたアプローチで追随を許さない、独特な価値提供をしているユニークな会社である。

……と。ここまで話が長くなったけれど、ずいぶんと長くキャリアを歩んできたと思う。気が付けば、社会人生活ももうすぐ20年近くなるわけで、時間とは恐ろしいものだ。
目の前のプロジェクトや、お客様や、メンバーや家族に向き合うのに必死で、なかなか対外的に表現してこなかった期間を経て、今少し「書いてみよう。」と意気込んでいる自分がいる。

「今」は感覚としてはずっと続くから、なんとなく、ありきたりなものとして雑に扱ってしまいやすいのだけど、実は「今、その時」は一瞬であり、二度と戻ることができない。
事実、子供だってあっという間に大きくなったし、赤ちゃんの時と違い、確かな自我をもって彼ら自身の人生を生きている。そしてアチーブメントHRソリューションズという組織もまた、同じく人の集合体であり、当たり前に、ものすごいスピードで、変わっていく。

その中に感じる日々の、様々な瞬間の私自身の感情や、誰かの素敵なニュースや、日常のちいさなきらりとしたものを、私は忘れずにいたいのだと思う。





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