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冬に気を付けたい!子どもの事故や流行する感染症について

舞い散る枯葉や冷たい風に、本格的な冬の訪れを感じるようになりました。皆様、体調を崩されてはいないでしょうか?

今回は、冬に起こりやすい子どもの事故や冬に流行しやすい病気について紹介していきます。

子どもの事故については、ヒヤッとした経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか?
様々な事例を通して、子どもの安全について今一度考えてみましょう!

また、寒くなってくると同時に、様々な感染症が流行りだします。
その中でも、子どもが冬にかかりやすい主な感染症について紹介していきます。

1.やけど

寒い時期になると、暖房器具を使ったり暖かいものを飲食したりすることが増えてきます。

それに伴い、子どもがやけどを負う件数も比例して増えていくと言われています。

では、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?

事例を挙げながら、その対策方法について明記していきたいと思います。

1-1.石油ストーブ

ストーブやヒーターなどにつかまり立ちをして、ストーブのやかんをひっくり返して、などの理由でやけどを負った事例があります。

子どもは何でも触って確かめようとするので、周囲の大人が配慮するようにしましょう。

熱くならないタイプのガードを設置したり、やかんは置かないようにしたりなど、出来ることから対策をしていきましょう。
また、自宅ではしっかり対策していても、祖父母宅や友人宅など、いつもと違う環境で起こるケースもあります。

自宅以外でも起こる可能性を認識し、周囲の人たちへも協力を仰ぎましょう。

1-2.こたつ

こたつの中の温度は何度くらいかご存じでしょうか?

通常は40℃前後になることが多く、温度設定を強めると60℃近くまで上がると言われています。

大人より皮膚の薄くて弱い乳幼児が長時間こたつの中に入り、同じ部位にこたつの熱が当たると低温やけどを負ってしまいます。

また、長時間こたつを使用することで脱水症状に陥る危険性もあります。

こたつを使用する際は同じ部位に熱が当たらないようにしましょう。
また、大人の目が届かない場合は、こたつの使用は控えるのが良いでしょう。

1-3.加湿器の蒸気

冬は乾燥の季節。
加湿器を使う機会も増えてくると思います。

しかし、加湿器の蒸気に興味を示す子どもが多く、触ってやけどを負ったという事例が多いです。

また、加湿器が倒れてこぼれたお湯を浴びてやけどを負ったという事例もあります。

加湿器を使用する際は、蒸気に子どもが触れないように設置し、コードを引っ張って倒してしまわないように工夫しましょう。




2.窒息

家庭で起こる子どもの事故の中でも、窒息事故は特に0~3歳の小さな子どもに多い事故です。小さい子どもは、手に掴んだものを何でも口に入れてしまいます。また、ある程度大きい子どもでも、好奇心から口にものを入れてしまい、窒息事故に繋がるケースもあります。今回は、様々な窒息事故のなかでも、冬に起こりやすい事例を紹介していきます。

2-1.お餅をのどに詰まらせる

お正月になるとお餅を食べる機会も増えるのではないでしょうか?高齢者がお餅をのどに詰まらせたという事故をニュースで見ることもありますが、小さな子どもでも起こりうることです。
お餅を食べさせていい年齢の目安は3歳以降とされています。しかし、大人と同じよう食べてもいいわけではありません。小さい子どもにお餅を食べさせる際は、以下のことに気を付けましょう。

・お餅は小さく切って、少量ずつ器に入れ、なくなったらおかわりするようにする。
・「ゆっくりよく噛んで食べようね」などの声掛けをする。
・見守る際は、子どもの表情が見える正面に座るようにする。


2-2.掛け布団

寒くなってくると、「寝ている間に風邪を引かないかな・・・」と心配になり、厚めの掛け布団をかけてしまうことはありませんか?

しかし、重たい布団が子どもの顔を覆ってしまい、手で払いのけることができず窒息してしまうこともあります。

子どもの布団は、年齢に合わせて「ベビー用」「子ども用」を選び、大人用の布団で寝ないようにしましょう。

また、子どもは暑がりで冬でも汗をかきます、冬用の布団も、通気性や吸湿性の良いものを選ぶようにしましょう。

2-3.フード付きパーカーや上着

冬になるとパーカーや上着を着る機会も多くなると思います。
それらの衣服には、フードが付いているものが多く、フードが原因で子どもが窒息するケースもあります。
フード付きパーカーを着て玄関から外に出ようとした際に、玄関のドアノブにフードの部分が引っかかったり、フード付き上着を着て公園の遊具で遊んでいた際にフード部分が引っかかったりして首が締まり、窒息してしまう事例があります。

子どもが着る衣服は、フードのないものを選ぶようにしましょう。どうしても着てしまう場合は、子どもから目を離さないように注意しましょう。


3.その他の事故

3-1.熱中症

熱中症と聞くと、夏のイメージを持たれる方が多いと思いますが実は冬にでも発生する可能性はあります。11月に、車内の置き去りにされた女児が熱中症で死亡するケースも発生しています。

冬だから車内の温度が上がらないということはなく、晴れていれば車内の温度が上がる可能性はあります。
冬であろうと、子どもを車内に一人にしないようにしましょう。
また、冬は暖房を使うので車内が乾燥してしまいます。長時間の運転の場合はこまめに水分補給を促し、脱水症状に陥らないよう心がけましょう。

3-2.転倒

寒い地域では、雪が積もったり路面が凍結したりするところもあります。
そのような場所で遊んだり歩いたりすることで転倒して怪我をしてしまうこともあります。
事前に滑りやすい箇所を把握し、除雪したりお湯などで凍結部分を溶かしたりして、転倒を防ぎましょう。
出かけ先などで対策が出来ない場合は、小さい子どもは大人が手を繋いで歩くようにし、大きい子どもには、つま先ではなく足の裏全体を使ってゆっくり歩くことを伝えましょう。


3.冬に流行する感染症

冬の寒さで免疫力が低下し、空気も感染するので感染症が流行りやすくなります。冬に流行る主な感染症について解説していきます。

3-1.インフルエンザ

誰もが知っている感染症の一つです。感染すると38℃以上の高熱や倦怠感、関節痛が続くことが特徴で、一人感染者が出ると一気に流行してしまいます。

3-2.感染性胃腸炎

感染性胃腸炎の中でよく聞くのが、ノロウイルス、ロタウイルスではないでしょうか?

感染すると、嘔吐や下痢、発熱の症状が見られます。また、脱水症状を引き起こすことがありますので、こまめに水分補給を行うことが大事です。

感染性胃腸炎は感染力が高く、集団生活では一気に感染が拡がってしまいます。食品や排泄物に付着したウイルスが原因で感染しますので、トイレやオムツ交換にはより注意が必要です。

3-3.RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、乳幼児に多くみられる感染症の一つです。
発熱や鼻水、咳などの症状が数日続きます。

咳はひどくなると、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘息を伴った呼吸困難が出るほどの症状が出現し、細気管支炎や肺炎へと進展することがあるので注意が必要です。

4.まとめ

今回は冬に起こりやすい子どもの事故と冬に流行する子どもの主な感染症についてお伝えしました。

冬は寒くて苦手という方も多いと思いますが、お子さまにとっては楽しい季節です!
クリスマスにお正月。
お友達や家族と楽しい時間を過ごすのを楽しみにしているのではないでしょうか?

子どもたちが怪我や病気をすることなく、楽しい日々を迎えられるようにしていきたいですね。

今年もキッズリーフの病児保育をご高配賜り、誠にありがとうございます。
良いお年をお迎えください!