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幼児期の数教育で大切なこと!

「幼児期の数教育で大切なこと」

・数の概念を身につける
・算数を学ぶ時に必要な力を育てる
・図形のセンスを養う
幼児期の算数はこんなことを意識しながら土台を作ることです。
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でも、幼児期のお子さんは、「数」というものが、
・数そのものを表す
・ものの量を表す
・ものの順序を表す
と言った働きを持つことをまだ理解してはいません。
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算数は、私達の暮らしや社会の中の色々な分野に関わってくるもの、それだけに、幼い頃に算数の土台をしっかり作っておきたいですね。
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算数と言うと、「数」を数えることや計算することに意識が向かいがちですが、さまざまな「形」の特徴がわかり、合わせたり分けたりできることや、物の大きさや量などを比較できることも算数です。
お子さん自身が関心を持つまで待ち、「数って面白い!」「算数って楽しい」と思いながら学ぶことを目指したいですね。
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数の導入はまず、
①大きさくらべから始まります。2つの物の比較から3つの物の比較へ。3つの比較の時は1番小さい物の判断ができるとスムーズです。
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②次は長さ比べです。長いと短いの理解は大切です。それまでは全て大きいと小さいで判断していた物が、属性によって使い方が変わることを知ります。
長さを比べる時はどちらかのはしの部分を揃えることを教えて下さいね、比較がスムーズになります。
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長さの比較には斜めでもジグザグでもクネクネでも長さが変わらないことを知って欲しいです。電車のレールや縄跳びなどを利用しながらその変化を知るタイミングを作ってあげて下さい。また切っても元にもどせば長さは同じ、これも知る必要があります。紐などを使って、切ったり繋げたり……実験してみてね!
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また高さと長さについては難しさがあり(高さは長さの言い換えでもあるから)、長さは長い、短いで表せますが、高さ、深さ、距離などは別の側面から考える必要があります。そこには言葉の発達も大きく関わり難しい課題になります。
身長と座高の関係もそんなことから不思議の材料になりますよ。
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③次に厚い、薄いです。
これも長さや高さの分化したものです。
絵本の厚さなどで言葉の幅を広げてあげて下さいね。
大きいけど薄い本
小さいけど厚い本
表現できるかな?
平らな処に置いてどっちが高い?と聞くことで厚さはわかります。
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④最後に浅い、深いです。
これはお砂場遊びやプールなどを利用しながら身近な言葉にできると良いですね。
高さは上の方にある時に使い、深さは下の方にある時に使います。
例えば水族館へ行くと、浅い所で泳ぐ魚と深海で泳ぐ魚がいますね!深さをイメージするには良いチャンスかもしれませんよ。
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⑤そして仲間あつめ、仲間はずれの段階に入ります。
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同じ仲間であることと、対応している仲間を集めることの2つがあり、対応は集合の要素の理解が必要です。
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同じ仲間なら、玩具でも色で分ける場合と車とブロックとかの種類で分ける場合があります。
これは集まりの要素が同じということです。
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またお花と花瓶、金魚と金魚鉢……みたいな対応で仲間集めをする場合もありますね。これは集合の要素をしっかり理解していないと難しいです。
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仲間はずれは分析する力と集合がわからないと進めません。同じと違うをどう区別するかがポイントになりますね。
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⑥そして、1対1対応です。ごっつんこをしながら多い少ないを感じ、足りる、足りないに発展させます。
量や大小、長短、高低などとは違って、バラバラな集まりを多い少ないで比べることで、個々の比較になります。
1対1対応がつくものは、全て数が同じ、余った方が数が多いことに気付かせて下さい。
ここで初めて数の誕生となり、認識が始まります。量から数への移行ですね!
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1対1対応の次は1対多対応です。よく双子のさくらんぼなどで表現されますね。これは数がもう少し進んでからね!

こんな手順で「算数」への導きをしていくと良いかと思います。
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年少児
・10まで正しく数えられる(数唱)?
・7個まで具体物の数を正しく数えられる?
・多数の中から5個のおはじきを取れる?
・1対1対応でどちらが多いか少ないかがわかる?
・1人に3個ずつおはじきを配れる?
・〜個ずつ配った時に余るか足りないかがわかる?
・用途による仲間集めができる?
・同じく仲間はずれがわか?
・仲間はずれの説明ができる?
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年中児
・30まで正しく数えられる(数唱)?
・10から1まで逆に唱えられる?
・10まで具体物の数を正しく数えられる?
・多数の中から10までの指示された数を取れる?
・音を聞いていくつ鳴ったか正しくわかる?
・具体物で同じ数の物を見つけられる?
・1対1対応で2つの物の数の多少を理解できる?
・〜個ずつ配った時、何個余るか足りないかがわかる?
・5つの構成が理解できる?
・連続量(水、紐、粘土など)を2等分できる?
・10個の2等分ができる?
・奇数の物の2等分には余りがあることがわかる?
・具体物の材質の違いが理解できる?
・仲間はずれの理由を的確に説明できる?
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年長児
・100までの数唱ができる?
・30個の中から指示された13.19.26などの数が取れる?
・あといくつで7になるか指を使わずにわかる?
・合わせて10になる、3つの数の組み合わせがわかる?
・2つの物を比べて、どちらがいくつ多いか少ないかがわかる?
・同じ数にする為に、あといくつ必要かがわかる?
・2つの物をくらべる時、同じところと違うところをはっきり説明できる?
・生活用品を観点を変えて分類できる?
・連続量(水、紐、粘土など)を3等分できる?
・余りのある等分ができる?
・沢山ある数をいくつずつかにまとめた時、その集まりがいくつでできるかわかる?また多少がわかる?
・お話しを聞いて、数の変化とその増減が理解できる?
・2人が持っている物のやり取りをする時、いくつあげれば良いか、またその差がいくつかがわかる?

こんなことを目標にしてみて下さい。
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幼児期の数教育の大切さってなんだと思いますか?
計算力があっても文章題になると、とたんにできなくなる……そう、式が立てられないのです。
これは最初から抽象化された数の世界でのみ数を操作しているからです。
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大切なことは、現実に起こっている数の変化をどのように数式に表し答えを導くかです。具体的な数の変化を数式に置き換える為には「論理的思考力」が必要なのです。
数学的な思考力を後回しにして、計算ができることが算数の力なんだと考えてしまうと失敗します!
現実に起こっている数の変化をとらえさせる〜そんな経験を沢山積んで欲しいですね。
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数的経験は教育の場を用意しなくても、実は生活や遊びの中で既に沢山経験しているのです。いかにそれらを意識するか〜ですね、大切に思えるかです!
論理的思考力を育てることが本来の数教育の姿ではないでしようか?
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遊びの中でその組み立てをしっかり経験させて欲しいと思います。
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