皆んなと同じことができない〜と悩まれている方へ
「皆んなと同じことができない〜と悩まれている方へ」
ごろんと寝ころんでしまったり、走り回っていたり、はたまた固まってしまって棒立ち状態だったり…日々の集団行動で皆んなと同じことができない〜と心配されている方が多いかもしれませんね!でもそう心配しなくて大丈夫ですよ!確かに親としてはハラハラ、気にならないはずがありませんが…3-4歳前後にはよくある姿です。
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自分がしたいことがはっきりとわかってくるのが1歳半過ぎ頃、自分の欲求に沿ってやりたいことをどんどん実現していきます。自立の一歩で、身体的な能力や感覚も徐々に身に付いてきます。
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2歳前後には、自分で決めて、自分でやらないと気が済まなくなり、やたら厄介!そして思い通りにできなくて癇癪を起こしたりもしますが、それは“自己実現”という成長の過程です。
泣き叫んでも見守り、思うようにして良いよ〜と優しく寄り添ってあげたいところです。彼らは心と体を存分に使って、自己実現という成長の段階を必ず越えていきます、だからイライラをこらえて頑張って!
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そして3歳頃になると次の段階がやってきます。幼稚園や保育園に行き始める頃、自己実現と共に、他者と関わることを学びはじめます。自己中心的な姿から、他者との関係に目覚め、社会性を身に付けていくのです。そこには自己の実現と共に、他者の自己を尊重するという、相反するような事柄が含まれていて、その葛藤に初めて身を置くことになるのです。
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人は個人という見方と、グループとしての見方とがあります。保育の中では個と集団の両面から子供達を見ることが重要になりますが、家族という最小のグループにいる時は、個人と集団の思いが重なりやすいのです。だからなおさら園や友達という大きなグループにいる時は、対立したり葛藤したりすることが多くなるのです。でもこの対立、葛藤は人間社会で生きていく上で必要なもの!
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幼児期はこうした社会性を身に付ける為の重要な時期です。学童期に入るまで、それぞれのペースで乗り越えていきます。“遊び”と“共同生活”がその場面となり、大人の適切な手助けを受けながら、ゆっくり確実に成長していくんです。
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「みんなと同じことができる」かどうかを見て心配をするのは大人の側で、大切なのは物事を子供の側から見るということです。その場から逃げたいのか、逃げずにそこに踏ん張っているのか、単に観察しているのか、ここで何をしていて、何が楽しいのか、いろんなことを感じているはず!子供達はゆっくりと時間をかけて変わっていきます。そんな姿を微笑ましいと思ってあげたいですね。
成長はそれぞれ違っていて当たり前、十人十色です。その子のその瞬間、ありのままの姿を、しっかりと見つめ心に残してあげて欲しいです。それは今しかない、かけがえのない姿なのですから!
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自己実現と社会性の両方を兼ね備えることが目的で、子供達は園の人間関係の中で、日々葛藤を繰り返しながら成長していきます。発達には個人差があるので、その時期を年齢で区切ることが正しいとは言えませんね。そして大人は待つだけでもいけません!時にはお話をし、気持ちを聞いたりしてみて下さい。適切な大人の関わりが必要なこともあると言うことです。
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子供達だって、日々の生活の中で自分の思いを伝えたり、一緒にやるように協調したり、時には我慢したり…自分の思いとは違うことを受けいれることも必要!その上で、どう振る舞い、どう自己実現していき、結果に責任を持つか!こんなに高度なことが3歳になったら直ぐにできるというものではありませんよね。葛藤しながらそのバランスを身に付けていく時期なんです。
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・先生の声掛けに反応しない
・ダンスを踊らなければいけないのに1人だけしない
・保護者の元へ直ぐ行ってしまう
・友達や先生を叩く
・友達が遊んでいる玩具を奪ってしまう
・ルールや順番が守れない
・友達の輪に入らず、1人で遊ぶことが多い
・自分から友達の輪に入らず孤立してしまう
・マイペースに行動する
・協力して活動することが苦手
・先生の指示に従わず、他の作業をしている
こんな姿が見られますか?
集団行動する理由がわからず、単独行動をとったり周りと違った行動をしたりすることがあっても、そこには必ず理由があります。
※自分で意思を伝えたり、相手の意思を読み取ったりすることが苦手なことから、相手の感情をイメージすることが難しく、集団での行動やコミュニケーションをスムーズに行えないことがあります。
※周囲の人や物事に興味を持てず、集団で行動しなければいけない時に遅れてしまったり、指示を聞かず他のことに取り組んでしまったりする。
※感情コントロールが苦手で、気に入らないことがあると癇癪を起こしたり、黙り込んでしまったり、強い言葉で相手を責めたりしてしまうことがあり、一度感情的になるとクールダウンしにくく、集団行動が難しくなります。
※大きな音や声にストレスを感じやすくなります。その為、人が集まる所を避けるようになり、集団行動をとることが難しくなってしまいます。
こんな理由もあるかもしれません。
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集団行動が苦手なお子さんの対応をする時は、否定的な言葉は避け、肯定的な言葉を使うように!そうすることで、言葉の理解がしやすくなり、自分がとるべき行動を認識しやすくなると思います。
またどんなに小さなことや当たり前なことでも、都度褒めるようにすることで、達成感や自信を持ち、「自分はできる!」と次の行動を起こしやすくなりますね。
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直ぐに結果を求めず、長い目で見守るように!焦って結果を求めてしまうと、逆に失敗体験になる可能性もありますから!
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1つ1つを丁寧に、無理なく、寄り添えると良いですね!焦りは禁物です!
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