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病気の子どものきょうだい支援⑧

今回はきょうだいのニーズについて、小児看護雑誌に記載されている内容を参考にしてお伝えしていきます😊

そもそも、子どもの権利条約というものがあるのをご存知でしょうか。
それによると、「心身に障害を伴う子どもは、自らにとって存分にふさわしい生活を楽しまなければならない。」「そうした楽しい経験の積み重なりが自分を信頼する気持ちにつながっていく」とされています。
病気や障がいを持つお子さんももちろん、そのきょうだいにとってもこれから大人になって社会で生きていくためにも、大切な子ども時代に自尊心を守り、育む環境を保証していくことが、私たち大人に求められていると思います。
子どもの権利条約、興味をもたれた方はこちらも見てみてください🌱

きょうだい(小児・思春期)のニーズについて、こんなふうにまとめてくれています。
・注目され存在がしっかりと認められること
・家族のなかに誠実(正直)でオープンなコミュニケーションがあること
・家屋の一員でいられること
・複雑な心情や不快な思考に至ることが当然である(きょうだいであれば人として何らおかしいことでない)こと
・きょうだいに特化した情緒的サポートがあること
・手段的(実践的、社会的)な支援があること
・子どもでいることができること
・家族のなかにユーモアと笑いと気楽さ(快活さ、気軽さ)があること

なるほどですよね。ご家族内でもできそうなこともたくさんある一方で、4つ目の
複雑な心情や不快な思考に至ることが当然である(きょうだいであれば人として何らおかしいことでない)ことは、なかなかご家族内の工夫だけでは難しいかもしれません。患者会や親の会などがあることは知っている方も多いのではないでしょうか。きょうだいの会も最近増えてきていて、こうした場で、同じ立場を共有できる仲間と出会い、「自分だけじゃない」という安心感を持てる経験ができると、きょうだい自身がこれまでの気持ちや自分をより大切に思えるきっかけや支えになってくれることがあるのではないかと思います。

大人だって分かり合える仲間は貴重ですし、その存在が嬉しいし、とても支えになりますよね😊

これらのニーズを把握しておくだけで、子どもたちとの関わりをより工夫していけそうですね。

きょうだいシリーズ、次回は「死別」について触れてみたいと思います!



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