時間はあるのに集中できない…その理由2つと、具体的な対抗策
僕が記事を書くときの重要アイテムに、タイマーがあります。
タイマーはタイムリミットを知らせてくれるアイテムです。
これが無いと作業が捗りません。
なぜかというと、制限時間がある方が集中力を保ちやすいからです。
逆に言えば、制限時間が無いと集中できない。
「え、制限時間がない方がたくさん文字が書けるじゃん?」
と思いがちですが、実は効率を考えればタイムリミットがある方がいいんです。
理由は、人間の集中力は長続きしないから。
さらに、時間が大量にあるほど集中しにくい心理が働くから、です。
時間が余っている時ほど集中できない理由
これには、少なくとも2つの心理効果が働いているようです。
プロクラスティネーション(先延ばし)
パーキンソンの法則
ひとつずつ解説していきます。
▪️プロクラスティネーション(先延ばし)
人は時間が十分にあると感じると、仕事やタスクを後回しにしがちになります。
その心理効果がプロクラスティネーション、先延ばししてしまう心理現象です。
この現象は、タスクの開始を遅らせて短期的な快楽を求める心理と関連しています。
▪️パーキンソンの法則
この法則の特徴は、「仕事は、それに与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」。
例を挙げましょう。
仕事中に以下のように指示を出されたとします。
「1時間で資料1つ作ってくれ」
「今日中に資料1つ作ってくれ」
前者の場合は、1時間のうちになんとかカタチにしようとするはずです。
後者の場合も、前者の時と同じ速度で資料が出来上がるはず…と思いますよね。
どころがどっこい、そうはいかないんです!
「今日中に」と言われたときには、1時間経っても資料は出来上がっていません。
2時間か、3時間か…もしかしたら終業近くまで時間をかけて、ようやく出来上がるかもしれません。
それぞれ完成度は異なるでしょう。
しかし、「神は拙速を尊ぶ」とも言われるように、迅速にタスクを終えることで得られるメリット(例 確認や修正の時間ができる)を考えると、仕事は速い方が良いです。
僕がタイマーを使っているのは、「先延ばし」や「作業時間の膨張」といった心理効果を働かせないためです。
では、なぜタイマーを使うと集中力が持続するのか?
それを以下で解説します。
タイマーを使う理由①「締切効果を働かせることができる」
締切効果(Deadline Effect)とは、締切が近づくことで人々の行動や生産性が変化する現象です。
この効果が有効とされる理由は以下の3つです。
▪️プレッシャーがポジティブな方向に働く
「もうすぐ期限だ、早くやらなくちゃ!」というプレッシャーは、行動するための強い動機づけにつながります。
プレッシャーはネガティブな意味で使われることが多いですが、上手く使えばポジティブに転換できるんです。
▪️時間管理の改善
限られた時間で終わらせるために、不要な作業を削り、タスクに集中できるようになります。
仕事を進める上で、重要なタスクとそうでないものを見極めるのは大事です。
どこに人的リソースを割くべきか、把握しやすくなりますからね。
▪️プロクラスティネーション(先延ばし)の対策になる
多くの人は、締め切りが近づくほど先延ばししていたタスクに取り組みやすくなります。
なんでも、多くの大学生は論文提出締め切りが近づくほど生産性が向上するらしいですね。
タイマーを使う理由②「集中力の下がる時間を把握できる」
一般的に、人の集中力は20〜30分程度しか持続しないとされています。
この事実を踏まえて時間管理するテクニックに、『ポモドーロテクニック』があります。
▪️ポモドーロテクニックのやり方
タイマーを25分にセットし、集中して作業する
25分経過したら、5分間の休憩をとる
上記1→2を繰り返す
基本的には25分集中&5分休憩とされていますが、この時間は変えられます。
僕の場合は、10〜20分集中&3〜5分休憩でやってますね。
時間に幅があるのは、確保できる時間の長さが時々変わるからです。
15分しか時間がない時もあれば、2時間以上確保できる時もあるので、時間に合わせて調整しています。
よくやってるのは、集中時間に時間のかかる記事を書いて、休憩時間に別の記事を書く、というやり方です。
休憩時間の時に書く記事は、流れ作業で作れる記事です。
『僕のお金はどこに消えた?』はそうやって書いていることが多いかも。
思考が切り替わるので、作業中の気分転換にちょうどいいんです。
終わりに
タイマーは時間管理術において、大変役立ちます。
なかなか集中できない人は、スマホのタイマーアプリを使ってポモドーロテクニックをやってみてください。
それが面倒な人は、YouTubeで『ポモドーロテクニック』で検索すればいい感じの動画が見つかりますので、そっちがよいかもしれませんね。