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「冴えない彼女の育て方 fine」感想

dアニメを眺めていたら冴えカノ映画が配信されたと知って速攻でアニメを見返して映画まで完走したので感想を書きたいと思います。

まずはじめに言っておきたいのが映画を観たのは初見です。

念のためもう一度言うけど初見です。すみません。。。

なんで映画上映されてた時に映画館に行かなかったのか当時の自分を呪いたい。ただひたすらに。

まだ今のご時世になるなんてまったくも予想していなかった「自粛?ゲームは一時間?何言ってるの?」とオタクたちがにぎわっていた頃の時期だから映画館はバリバリ営業されてたはずなのに一体当時の自分はなにをしていたのか。

そして今に至り、2021年春。映画の上映は2019年の秋。約1年半という時間差があってようやく冴えカノアニメが僕の中で終止符を打たれたわけなのだが、

とりあえず感想を一言でいうなら

「よかっっっっっっっっっったねぇ!!!!!!!」

これに尽きる。

この感想に対しては作品がよかった、映画の出来が良かった、いいエンドで良かった、いい最終章だったといろんなことに含まれ、いろんなとらえ方があると思う。だが、僕はこの言葉を登場キャラクターたち、「blessing software」のメンバーたちに向けて言いたい。

なんというか、とにかくどのキャラたちも報われたと思う。

重度なまでのゲームオタクで非リア丸出しの倫也。そして坂で出会ってからゲーム制作だのオタク知識だのを叩きこまれチームに加わった加藤。

そんな関係からなんと映画で結ばれ、さらに同棲、いや結婚エンドで終わるなんて最高すぎではないか。

映画を観てなかったとはいえ、これまでの話の展開的に「どうせ最後は付き合って終わるんでしょ」くらいに思っていたこの一年半の自分にビンタしたいくらい。本当にすみません。

一応冴えカノはゲーム制作を題材にしたストーリーというのがあるとは思うが、この作品もしっかりとした学園恋愛ラブコメだと誰しも思うわけではあるが、結婚エンドってすごくいいよね…わかる。

自分が恋愛ストーリーの結末は結婚エンドで、少しのアフターストーリーが付け加えてあるくらいのボリュームのものが好きすぎるあまりにこういう終わり方にすごく納得というか、特に不満を持たないタイプなわけなのだが、それでもこういう終わり方嫌だなって思う人いるのかな。と疑問に思う。

それは置いておくとして、誰がどう見ても(推しというのは関係なく)、加藤は完全にヒロイン風全開のままスタートからエンドまで駆けていったわけなのだが、やっぱり加藤には敵わんよなぁといった感じ。

英梨々や詩羽先輩は途中でサークルから抜けてしまったし、最後まで一緒にやっていた加藤、いや唯一残り続けた加藤という存在はあまりにも尊すぎる。しかも振り回されながらサークルに入った加藤が誰よりもあの居場所を大事に思っていたという事実。最高。加藤しか勝たん。

これは二人のヒロインたちを蔑んでいるのではなく、二人は、特に詩羽先輩はあの美術室での英梨々の絵を見てから完全に英梨々のセンスに心を奪われてしまっていたため、作中では、特にアニメの1期2期ではまだヒロイン候補として可能性は残されていた段階からすでにここでの関係性は「そう」ではないと思っていたし望んでいたためこういう形でまとめてくれて引っかかる要素が一つもなかった。

裏切る形となって二人は重い決断をしてしまったわけだが、それでも詩羽先輩はこうなるだろうと気づき、そして自分がこれほどまでに倫也のことを恋愛として見ていたということの両方を受け止めながらも出した決断だったわけで、なんだか損な役になっても、

英梨々は倫也の加藤に対しての思いがこういう形になるとは思っていなかったかもしれないが、詩羽先輩から諭され、10年拗らせた恋愛と親友の行き先を応援するというなんとも負けヒロインのような立ち位置になってしまったとしても、

それでも最終的に互いを認め合った結果で両者ともに名前で呼び合う関係性になれるなんてこれほど熱い展開が他にあるのか。本当に良かった。

映画のエンドロールでは焼き肉屋で話していたクレジットが一番下にされているという伏線もしっかり回収されてもう大満足でした。最高のコンビだよまったく。

エンドロールが終わってからもどうやらまだ話が少し続いていて急にバットエンドの流れか?と一瞬思ってしまったが、創作のネタというオチで、みんな容姿が変わっていてあれから何年経ったのだろうと気になるところではあるが、こんないい映画、ストーリーがあって最後のとどめに詩羽先輩が髪を短くして更に大人びた風格になり、正直タイプでした。ハイ。

最後に倫也&加藤宅に集まって食事をする流れで準備しているときに加藤の指に指輪がはめられていてそこだけつい巻き戻して二度見してしまった。最高。


と!いうことで、映画観終わってからそのままの熱で書き殴ってしまったわけですが、冴えカノ最高でした。

もう上映されてから時間は経っているし、もう円盤を買ってみた人ばかりだと思うから今更ながらがっつりネタバレしつつ書いてしまったが、もう遅いよね。

あーでもやっぱり今になって結婚エンドもそれはそれでなんだかなぁって思えてきました。

最高の作品をありがとう冴えカノ。ありがとう僕の青春。

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