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「リーダーシップ」というものがある!? 仕事に関する9つの嘘 その⑨

こんにちは。Kid.iAです。

毎回、情報を軸とした問いを立て、考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、「世界最重要のビジネス書」として話題の「仕事に関する9つの嘘」の内容をまとめてきた本シリーズも、ついに最後の「9つ目」の嘘の紹介まで辿り着きました。(ここまで本当に長かった…😭)

⬇️ シリーズの過去投稿はコチラ


シリーズ最後の問いは、「9つの嘘」その⑨ということで「『リーダーシップ』というものがある!?」です。

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一般的に人が「リーダーシップ」を語る時、それはいつも「同じ論調」になっていないでしょうか?

こんなに「アレコレを沢山こなす人間は存在するのか」というほどにリーダーに「多くのこと」を求めている気がするのです。

これまでの歴史上にはまさに「リーダー」と呼ぶにふさわしい偉大な指導者たちが沢山いました。

一体彼ら・彼女らはどのような人物だったのでしょうか。

実は皆それぞれが「穴だらけ」で、「人を導く」という仕事をそれぞれが「まったく異なる方法」で行っていたのです。

では、今回も結論から見ていきましょう。

結論

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結論は「『リーダーシップ』ではなく、『フォロワーシップ』というものがある」です。

その意図するところを以下の3点から説明し、私なりにまとめていきます。

1.「リーダー」とは誰のことか?

よく「リーダー」について語られるとき、そこには「戦略とビジョン」「スピーチ」「人間関係」「カリスマ性」といったものの模範としてのリーダーがいます。

ただ何故かそこにはいつもすっぽり抜け落ちている概念があるのです。「リーダー」というのは文字通り「人を導く」ことがその主な役割ですが、そのために不可欠なものが一つあります。

そう。「フォロワーの存在」です。

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改めて見ると「当たり前過ぎる」ことなのですが「リーダーとは『フォロワー』を持つ人」なのです。

なのでたとえ会社における役職が部長やマネジャーだったとしても、「その人のために労力を捧げたい」と思ってくれるフォロワーが一人もいなければその人は「リーダー」とは呼べないということです。

ここから「リーダー」というものは「組織の階層とは無関係」ということがわかります。

2.「フォロワー」がリーダーに求める事

では「リーダーシップ」を考える上で本当に問わなくてはならないものは何なのか。

その問いとは、

「我々が『誰かについていこう』とするのはなぜだろうか?」

という問いです。

その問いに答えるべく、書籍の著者が調査した「高業績&高エンゲージメント」従業員全てに共通した8項目(内容はここでは割愛)を元に「『フォロワー』がリーダーに求めるもの」をまとめたリストが以下です。

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これは「リーダーの資質リスト」ではありません。これは「フォロワーが抱く感情のリスト」なのです。

過去の投稿でも「主観的な感情」こそが唯一「信頼性」のある評価方法だと書きました。

このリストに書かれたことはまさにフォロワーにとっての「主観的感情」であり、リーダー自身がどう思っているかは関係ありません。

ここから「リーダーシップ」というものはなく「フォロワーシップ」があるといえるのです。

3.人は「尖り」についていく

人は基本的に「未知なるものへの恐れ」を心のどこかで持っています。

ビジネスの世界(世の中すべてそうですよね)は「変化に富んだ、先が読めない」世界ですが、そんな環境下でも上司は部下に「変化を受け入れよ!」「曖昧さに慣れろ!」とは決して言うことはできません。

なぜか?

やろうと思えばできるのですが、かえって不安を煽り「導く力を損なってしまうだけだから」です。

一般的なコンサルタントは「変化」についてあれほど熱弁をふるうのに対して、現実のリーダーは「変化」という言葉をめったに使いません。

なぜならフォロワーが求めているのは「未来像を鮮明にしていくこと」その一点であって、ある意味当たり前に理解している「未来の本質的な不確実性をことさら思い出させられること」ではないからです。

では、リーダーが真に身につけないといけないものとは何なのか?

過去の投稿で「人は何に魅了され、心を動かされ、喜ぶのか」について書きました。

それはビジョンや戦略・実行能力・関係構築といった「リーダーシップの資質」と呼ばれるものではなく、「尖り」というものでした。

つまり、人は「尖り」、言い方を変えると「熟達(マスタリー)」というものについていくのです。

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「数多くの資質を身につける必要はないの?」
「『尖る』って言われても、一つだけでリーダーとして大丈夫なの?」

そんな風に心配する人がいたとすれば、「フォロワーは『尖り以外』は目をつむる」という事実も同時に知っておくと安心できます。

自らの「尖り」でフォロワーとの間に「感情的な経験」を生み出すことが「リーダー」に必要なことであり、戦略やビジョンでは決して「人を引っ張れない」ということです。

まとめ

再度、結論を書きます。

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最後に、ここまでのことを踏まえた上で「リーダー」に少しでも近づくためにできることを書きます。

それは

『現実のリーダー』と知り合い、自分自身が『フォロワー』となること

です。

そして自分が「なぜその人についていきたいと思ったのか」を、今回のnoteに書かれたことを踏まえて考えてみることがとても効果的だと思います。

「この人だ!!」

という人が見つかれば是非試してみて下さい。


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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

(追記)以下、シリーズ全編をまとめています。

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